人助けの意識が高いカウンセラーは素晴らしい。でも・・・
「悩んでいる人を助けるのが私の天職だと思っています!」
カウンセラーさんと話をしていると、志が素晴らしくて心から感心することがあります。
でも、そういうカウンセラーさんの表情を見ると、残念ながらイキイキしていない人もいるのです。
素晴らしい言葉とのギャップを感じてしまうのです。
このギャップが激しいと、長期的にはその精神が続かないと私は考えています。
ギャップをなくして、素晴らしい精神を保ちながら、
カウンセラーとして成功し続けるにはどうしたらいいか?
それは・・・
「人助けする前に自分を助けること」です。
言葉でいうと簡単ですが、まずは、自分を最優先していいのです。
カウンセリングの現場では、クライアントに対して、ちゃんと「自分を大切にしましょう」ということを何らかの形で伝えているはずですよね。
でも、カウンセラー自身は、自分を優先していない人が多いです。
さらには自分を最優先することに、無意識のうちに罪悪感を持ってしまう人がいます。
困っている人がいるというのに、自分だけ満たされるわけにはいかないのではないか、と疑問を抱く人もいます。
そういった罪悪感のブレーキがあると、カウンセラー事業を運営する際に、あとあと多大な悪影響が生じてしまうのです。
例えば、カウンセリングの料金も適切に設定せずに格安で請け負ってしまうようになります。
本人に訊くとその金額では納得していない。
納得はしていないけど、人助けできているので喜びも感じています、と言うのです。
でも・・・
と永遠に続く感じです(笑)
堂々巡りしている時点で、もう上手くいっていないのです。
それにこういった状態が長続きしないのも目に見えています。
25年前のことです。
私自身がカウンセリングを受ける立場の時にも感じていました。
「生きていれば必ずいいことがあるよ」
「自分と向き合っていけば心の平安が得られるよ」といったアドバイスをもらったことがあります。
でも、そう言うカウンセラーさん自体が楽しそうに生きていなかったのです。
だから説得力がなかったわけです。魅力が全然ないのです。
カウンセリングを受ける立場ではあったのですが、「こういう人には正直なりたくないなあ」と思ってしまっていたのです。
我々カウンセラーは、悩んでいる人たちの見本になる必要があるのです。
もっと言ってしまえば、あこがれを抱いてもらう存在でありたいものですよね。
そのためには、まずは自分を助けることを最優先してほしいのです。
最もわかりやすいのがお金なので、お金を例にしますね。
すでに開業しているカウンセラーさんであれば、適正な料金設定をしてほしいと思っています。
ちゃんと利益を出していないと、現実的に考えて心の平安はゆらいでしまうものです。
長期的に人助けをしていくためには、しっかりと利益を出して、ゆとりを持ってもらいたいところです。
お金に関すること以外にもこういう人がいました。
「ただでさえ自分に対して甘いのに、これ以上甘やかしていいのでしょうか?」
思うように行動できない自分を「情けない」と思い、必要以上に自分を痛めつけてしまっています。
少なくとも私には痛めつけているように見えました。
ただ、本人は甘やかしているというのです。
その辺りもギャップがありそうです。
行動できていない結果にダメ出ししていても、行動できるようにはなりません。
「できない!」と嘆いていても、できるようにはなりません。
これも実はカウンセリングの現場ではクライアントに対してやっていることなのです。
「上手く行動できない自分も認めてあげましょう」と。
でも、カウンセラー自体が行動できない自分を認めていないわけです。
やはりここでも見本になれていないのです。
自分を優先にする。自分を認める。
これはカウンセリングで教えていることは、まずは自分に対してできていないといけません。
これが基本であるし、この姿勢を見せること自体がカウンセリングではないかと思うのです。
もうすでに、知識もあるし、クライアントに対してもやっているのです。
それを自分に対してやるだけだと思ってください。
決して完璧である必要はありません。できない自分に気づいて、そこから前に進んでいけばいいだけです。
その姿自体もクライアントに見せていったらいいのです。
それができると、長期的に安定して人助けができるカウンセラーになれると私は考えています。
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。