たった一言でチャンスを逃す経営者の言葉
「あの時、信じて行動していれば・・・」
先日、久しぶりにお会いしたある企業のかたのお言葉です。
当社では、数年前から、車のEV化やサービス化の進展はもとより、空飛ぶ車の開発やキャッシュレス化の進展を予測し、セミナーなどの場で、関連する企業にお伝えしてきました。しかし、当時は、多くの企業が信じなかったり、半信半疑の受け取りで、実際に行動に移そうとはしませんでした。
ところが、その後どうなったかと言うと、今では、空飛ぶ車の開発は、国を上げての取り組みになっています。また、キャッシュレス化については、遂にAmazonがQRコード決済に参入するという動きになっています。Amazonは、通常、店舗側が負担する端末費用と決済手数料は無料にするという力の入れようです。今後、競争の激化と急速な普及が進んでいきます。車のEV化やサービス化の進展は、今更、いちいち説明するまでもありません。
ここで強くお伝えしたいことは、誰の目にも明らかな本格的な動きになってから、参入に向けた技術開発に乗り出しても、「遅すぎる」ということです。
誰の目にも明らかな動きになってからは、進化が急激に進みます。体力に劣る中小企業が、本格的な動きになってから参入しても、強力な競合に打ち負かされるか、飲み込まれて下請けになるか、どちらにしても会社を大きく成長させることはできません。
皆が疑っている、信じていない時こそが勝負時。
将来の動きを予測し、大手が参入する前に先回りして事業展開を図ること。これができれば、大手を手玉に取ることだって可能です。
実際に、当時、当社の予測を理解し、直ぐに行動に移したクライアント企業では、他社に大きく先行して様々な開発が既に進行できており、各方面から声を掛けられ可能性が大きく広がっています。
経営者が、新しい動きの情報に触れた時、皆と一緒になって疑っているようでは、チャンスは回ってきません。目の前のチャンスをみすみす逃していることになります。
そして、こういった新しい動きの情報に触れた時に、チャンスを逃す経営者が、決まって言ってしまうセリフがあります。それは、次の一言です。
「本当にそうなるのか?」
そんなものは、誰にもわかりません。
わからないからこそ、そこにチャンスがある。
なぜ、自らチャンスをつぶす発言をするのか?
「本当にそうなる」と自信を持って言える時には、時すでに遅し。競合がうじゃうじゃと参入しています。
新しい動きに触れた時、問うべきことは、「そうなったら、自社にとって、どんなチャンスやリスクがあるのか?」であり、その影響やチャンスの「大きさ」に着目するべき。「確からしさ」ではありません。
本当に信じて良いのか、もっと情報を集める。社員と時間を使って必死に情報やデータを集めて確からしさを追求する。そんなことをしても「本当にそうなる」という答えは出てきません。そうこうしている内に、時を逃します。
「情報の精度ばかり高めて、一向に目の前のチャンスをつかむ決断をしない」これでは、いつまでたってもチャンスをつかむことはできません。
会社を伸ばす経営者は、決まって、ちょっとした情報でもどこかにチャンスが無いか、食い入るように聞いてきます。
そうではない経営者は、「本当にそうなるのか?」確からしさを問い詰めてきます。まるでそれが当然の質問のように・・・
御社は、チャンスをつかむ企業ですか?
それともチャンスを逃す企業ですか?
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