優先して解決すべき課題を定める指標
「後藤さん、今回の支援は契約に関するアドバイスだけに絞ってもらっても結構です。当社にはいろんな課題がありますが、直近で最も重要度が高いので。」
これは、知的財産活用支援で訪問した会社で、担当の経営者がおっしゃった言葉です。
この会社で開発し、特許も取得した技術に関する支援なのですが、担当の方からヒアリングしているといろんな課題が浮かび上がり、「これは議論が発散してしまうな」と思ったところでの経営者からのお言葉でした。
特に担当の方や、研究開発をしている方は、自らの技術や発明に対し一般的に「ひいき目」で見がちです。
特に、いろんな会社から問い合わせや引き合いがあると、そのことにまず目が向きがちで、整理がつかないまま混乱してしまうことがあります。
その意味で、上述の経営者の方は現状を見据え、優先順位をつけて解決をし、開発した技術を軌道に乗せようとしている姿勢が伝わってきました。(あまり詳しくは言えませんが、上記の契約をきちんと成立させないと次がないからです)
知的財産活用における課題の整理も優先順位をつけて行うべきですが、そのときの基本的考え方は「重要度」と「事業への貢献度」だと私は考えています。
「重要度」よりも直近の「緊急度」を優先させて仕事をしてしまいがちですが、実はそれって「事業に貢献する仕事?」という場合もあり得ます。
特に中小企業の場合、目先のお金を優先し、本当に大事な事業を進められないまま時間だけが過ぎていくという場合もよく目にします。
外部の力も借りながら、「重要」かつ「事業に貢献できる」仕事を優先する仕組みを創っていってください。
知的財産活用も同じですよ!
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