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難しい課題こそ、「客観的視点」での判断を

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

「後藤さん、この機会に社内における自社の知的財産の価値をわかってもらいたいと思っています。是非、客観的な視点でのアドバイスをお願いします」

これは、先週ある会社にて「知財キャラバン」事業として行っているコンサルティングの第1回ヒアリングで、その会社の開発のトップがおっしゃった言葉です。

「知財キャラバン」事業とは、日本弁理士会が中小企業に対し最大3回まで、無料で知財活用における戦略提案やアドバイスを行い、サポートする事業のことです。

第1回ヒアリングにおいて様々な課題が浮かび上がってきたことから、まずそれらの課題を整理し、解決策について一緒に検討することとなりました。

さて、知的財産の「客観的視点」とはいったいどういうことか。

例えば、

  • 将来、事業化することを想定して特許を取得したが、本当にその特許は取得する価値があったのか?
  • 他社に製造や販売委託するにあたり、対象となる知的財産の価値(ライセンスロイヤリティ)はいくらで考えたらいいのか?

等々、課題に対して客観的に判断すべきテーマはいろいろあります。

私は、「冷静かつ客観的に判断する」ということをいつもお客様にお伝えしていますが、これはとりもなおさず、

  • 判断に必要な情報を集める。
  • その情報をもとに、知的財産の必要性や価値を、法知識や今までの経験を活用して導き出す。
  • 導いた結果を、わかりやすいように見える化する。

このステップを踏むということで対応しています。

案外難しいことです。場合によっては、その企業に対し厳しい現実をつきつけることになる場合もあります。

しかし、その現実を受け止め、事業に活かすかどうかはその会社の経営者次第と考えています。

本当は、そのような客観的判断ができる人が社内で育てることができれば、組織はさらに強くなります。

特に知的財産に関する課題は難しい判断が迫られますが、難しい課題ほど、冷静で客観的な判断が必要なのです。

「客観的視点での判断」をすること、大切です。心に留めておいてください。

 

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