自社に最適なアクティブメンタル組織風土を作るポイント
前回のコラムで、アクティブメンタル組織風土づくりに必須なのは、以下の3つであるとお伝えしました。
- ストレスに対処し、心が健康であること
- 働きがいを感じていること
- 職場のコミュニケーションが活発でサポート体制があること
セミナーでもこれらの3つの内容についてお話するのですが、当社のセミナーに参加し、職場環境改善に何かヒントを得ようという、もともと意識の高い社長や経営陣が参加するため、具体的な方法や他社事例をお伝えすると、「すぐにでも自社でやってみます。」という答えが返ってきます。
実はこの3つの思考と行動を変える方法は、料理でいうところの材料になります。アクティブメンタル組織を作るために必要な材料ということです。
ですが、材料がわかったところで最も重要なのは、その作り方、つまり手順なのです。どの順番で、どんな下準備をして、どんな方法で料理をして、最後にどんな味付けをするか。
また、自社をアクティブメンタル組織風土にするために、今、何が最も必要なのかという優先順位づけも大切です。
何もかも同時並行で行ったとしても、組織を改善するには時間がかかります。そのため、最初にハードルをいっきに上げてしまったため、息切れしてしまい、結果的に活動が一時的になってしまうということも起こりえるのです。
優先順位をつけるためには、自社の課題や悩みの洗い出しが必要で、その課題解決のために、最初にどんな料理を作るのか、どんな材料を組み合わせるのか、を決める必要があるのです。
どんな料理をつくり、どんな材料を組み合わせるかが決まったら、あとは作り方です。
作り方で留意しなければならないことは、
- 社員が「やらされ感」を感じないこと
- 日常の業務の中に、仕組みとして導入できるようになっていること
- 社員がワクワク楽しくできるような工夫が出来ていること
などなど様々あります。
また、アクティブメンタル組織では、個々人もアクティブメンタルな心の状態を目指していきます。一人ひとりが仕事にやりがいを持って取り組む、自分にはできるという健全な自己効力感を持っている、ストレスに素早く対処できるしなやかな心と行動力を備えているといった状態です。
組織づくりにも、社員のアクティブメンタルな心を育む方法というのがあるのです。これらをきちんと理解せずに、料理の材料だけをそろえたとしても、自社に本来必要な組織改革にはならないのです。
御社では、的確な手順で組織風土改革を行っていますか。
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