永く続く会社にするために社長に必要な〇〇思考
多くの社長は、
「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない…」
「銀行に頼ってばかりで、借金がなかなか減っていかない…」
「将来に向かっての経営判断に確信が持てず、いつも不安…」
このような会社経営にまつわるお金の悩みを抱えながら、日々、社長業の実務と向き合っているものです。
当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。15年以上にわたって100名以上の同族社長さんのご支援をしてきたこともあって、いわゆる「同族会社」ではどのような問題が発生しやすくて、どのように解決すると最短距離で成功するのかということだけを、必死に考え抜いてきました。
強く永く続く会社づくりを実現する社長は、「財務思考」がしっかりとアタマの中に根付いています。
財務思考のある社長は、「売上が増えれば、潰れない会社になる」とは絶対に考えません。会社が潰れるのは、売上が減った時ではないからです。もちろん赤字を出して「赤字決算」になった時でもありません。
会社が本当に潰れるのは「お金が尽きた時」なのです。
だからこそ、あなたが社長として「事業を永続させたい!」「次世代に承継したい!」「潰れない会社にしたい!」と願うのであれば、しっかりとお金が残る仕組みづくりをすることが最も重要です。
この事実を知らないと、「売上は増えているのに、お金はドンドン減っていく…」負のスパイラルに陥ってしまうのです。それに、財務を知らない社長の多くは、このような勘違いをしているものです。
「税金を払うぐらいなら、ベンツやクルーザーを…」
「お金は借りれる時に、借りれるだけ借りておけば…」
「売上が増えれば、潰れない会社になるはず…」
「利益を出すために、節約しなければ…」
「投資をするために、売上を増やさないと…」
「金利がもったいないから、借金は早く返さないと…」
その結果、「無理な売上拡大」や「場当たり的な資金調達」「間違った節税対策」を繰り返してしまって、『借入依存』・『資金不足』・『赤字体質』の負のスパイラルから抜けられなくなってしまうのです。
この事実を軽く考えてしまうと、確実に、この負のスパイラルの餌食になってしまいます。そこから再起するのは本当に難しいことですし、そのまま再起できずに会社を潰してしまった社長も数多く存在します。
最も重要なことは、社長自らが未来を見据えた「社長と会社にお金が残る仕組み」を創りあげることです。
経営資源が乏しい中小企業、特に同族会社の多くは、財務機能が存在しません。だからこそ、社長自らが財務を知った上で社長業の実務を行うべきなのです。
私は、財務を知らない方で経営が上手くいっている…という社長にお目にかかったことはありません。財務を知らない社長は、「なぜかお金が残らない…」状態から、いつまで経っても抜け出すことができないからです。
人の命は有限です。
それならば、社長として第一線で活躍できる間ぐらいは、「時間」と「お金」は成功するために使っていただきたいのです。多くの社員や家族を守る立場にある社長が成功すれば、社長を取り巻く周囲も自ずと潤い、精神的にも経済的にも豊かに成長発展していくからです。会社が潤えば、地域経済も活性化していきます。
社長の成功は、周りの環境に「成幸」の善循環をつくるのです。
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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