成長する起業家は高く登りながら○○していく
「やりたいことがたくさんあるのですが、いつも中途半端になってしまいます」
このようなご質問をいただきました。
新しいことを学ぶといろいろなアイデアが浮かび、やりたいことが増えてきます。
アイデアをあれこれ考えているときは、とてもワクワクしますよね。
「なんて素晴らしい世界が待っているんだろう」「きっとお客様は喜んでくれるだろうな」と気分が高揚してきます。
やりたいことが増えること自体はとても嬉しいことです。でも、このワクワク感だけでは物足りないのです。
中途半端で終わらせないために必要なことは・・・
「高さと横への広がりを意識する」ことです。
これだけでは何のことかわからないですよね。もう少し深掘りして、くわしくお伝えしていきましょう。
やりたいことがあって、理想が高くなっているときは、三角形で示すと横幅は変わらず高さだけが高くなっている状態です。
もともと小さな正三角形だったのが高さだけが3倍ほど変わり、三角形の山が鋭くとがっている状態です。
やりたいことが増えて勢いがある時は、どんどん高さを積み上げていきます。
理想を高く持つことは起業家にとってとても大事なことです。
ところが勢いというものは、永遠に続くものではありません。残念ながら必ずどこかで失速するのです。
冒頭のご相談者は、当初の勢いがなくなってしまい、中途半端で終わってしまうということでした。
中途半端で終わらせないためには、高さだけでなく横への広がりが必要不可欠なのです。
三角形の山でいうと、横へは広がらずに高さばかりを求めているので、不安定になってきます。どこかでポキッと折れてしまうもろさがあります。
だから横へ広げていくという意識が必要なのです。
横へ広げていくためには、高さを積み上げていくときの強烈なワクワク感はありません。
横への広がりは、理想の世界を実現させるための現実的な行動計画です。日々行動することを決めて、コツコツとこなしていく作業です。
定期的に情報を発信したり、集客の仕組みを作ったりする作業になります。
コツコツと作業を続けていくと、起業家としてのベースとなる能力がじわじわアップしてきます。
パソコンでいうとスペックが上がるわけです。
スペックが上がると、同じ作業をするにしてもより正確に、より素早くできるようになります。
そうすると、成果が出てくるので、ワクワクした理想の目標が中途半端で終わってしまうことがなくなってくるのです。
このとき、順番を間違えてはいけません。
三角形の山を高く引き上げるのが先。そのあとで、三角形の山を横に広げていく。この順番です。
理想を掲げて、多少今の自分には難しそうというくらいのことにチャレンジします。強烈なワクワク感が自分を今までにない高いところに引き上げてくれます。
このワクワク感は保ち続けることができないので、すかさず横へ広げていくことによって、スペックが上がり、あとあとになって成果が出てるということです。
もし順番を逆にするとどうでしょうか。
三角形の高さは変わらず、横に広がっていきます。理想は掲げずに今までの範囲内で作業を続けていくことになります。作業の正確性とスピードは高まります。
でも、目標が今までと同じなので、ワクワク感がありません。
パソコンでいうと、ハイスペックで高価なものを購入したけど、その性能を発揮するところがない状態です。
資格ばかり取って、肝心な価値を提供するお客様がいないのと同じ状態です。
おさらいをしておきますね。
成長し続ける起業家になるには、まずはワクワクするアイデアを出して、理想を高く持ちます。三角形の山を縦に高くして、自分を背伸びさせます。
このままだと不安定になり、どこかで心が折れてしまうので、次の手を打ちます。
その理想を現実化するために、日々の作業をコツコツこなしながら、自分の能力をアップさせます。三角形の山を横に広げることで、自分の能力を磨きながら安定したサービスを提供できるようになります。
そして、さらに上のワクワクする目標をイメージして、三角形の山を高くしていくのです。このように縦に高くしたら、横に広げ、再び縦に高くすることで、どんどん大きな正三角形に育っていくのです。
この辺りを意識することで、やりたいことが中途半端で終わらないようになりますよ。
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