人事制度を構築するタイミング
人事制度を構築したいと考えている経営者が相談に来られます。
「今スグ、人事制度をつくったほうが良いか、つくらなくても良いか?」
この質問に対しては、“ある”ことを確認してからお話しをすることにしています。
それは、経営者が現場の優秀な社員がどのようなこと(重要業務)をして成果を上げているのかを、分かっているかどうかです。
評価を決めることや処遇を決めること自体は、従業員が10人ぐらいの規模であれば、経営者は社員のやっていることも分かり、その社員の成長に合わせて昇給・賞与を決めます。この環境で社員から不平不満が出ることはありません。
人数が増えると、あるタイミングで不平不満が起きる可能性があります。
それは、「社員のやっていることが分からなくなってきた」段階です。
つまり経営者が現場に足を運ぶことが無くなったときに「経営者は私のことをどうやって評価をしているのだろう?」と社員が思い、その問題が発生するのです。
これは同時に、経営者が「優秀な社員とはどのような社員なのか?」を掴んでいないことになります。
これは企業経営上危機的な状態です。
なぜならこの会社が成長発展している理由は、この優秀な社員がいるからです。
この優秀な社員が我が社の進むべき方向を示しています。
すべての社員の成長のゴールともいえます。
これが分からなければ、経営はできません。
そのため、「経営者として現場の社員が何をしているか分かりますか?」という私の質問に対して、相談に来られた経営者が「分かりません」と答えたら、人事制度は必要な段階にあると言って良いでしょう。
優秀な社員を可視化して成長シートをつくらなければ、上司は何を指導したらいいか分からない、社員は自己育成とは何なのかが分からない状態であり、社員の成長が急激に足踏み状態になることを意味します。
これが今後のこの企業の存続発展を阻害することになります。
このタイミングで人事制度の作成をスタートしなければなりません。
合わせてこの厳しい環境の中で当社が生き残っている最大の理由も分かるでしょう。
そしてこのタイミングで人事制度をつくれば、今後は仕組みを持って社員の成長の支援ができるようになります。
経営者はすべての社員に均等に時間をつかい、コミニュケーションをとることは無理です。
しかしこの仕組みがあれば、社員が平等にそれぞれどのように成長しているのかを成長点数を見て確認できます。
この人事制度が、規模拡大によってますます社員が成長するか、それとも成長しないかの違いを生み出すことになるでしょう。
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