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平常時にこそ対策を、社長個人としてのリスクについて

SPECIAL

印象マネジメント「プライムイメージ」コンサルタント

株式会社プライムイメージ

代表取締役 

印象マネジメント「プライムイメージ」のスペシャリスト。
 社長個人はじめ、企業や事業部門を対象に、高度な印象マネジメント戦略を指導する専門コンサルタントとして活躍。主に、商品や物体、空間…を対象に行われるブランド戦略に対して、人物や服装、表情、所作…などに対しての、顧客が感じる印象に焦点を当てた、戦略的な施策指導を行うのが特徴。企業の業績向上に多大な貢献をしている。

「実際になってみないと、わからないものーー。」

 先日、ある株主総会で、企業のリスク対策をお得意とするW社長とゆっくりお話しする機会がありました。リスクマネジメント、リスクヘッジなど、非常時への対策は企業にとって必須のことですが、実際にはなかなか、平常時にはその必要性はわからないものだというお話をしてくださいました。 

確かに、首都直下型地震がいつ来てもおかしくないという状況ですが、その対策が「万全だ!」と言い切れるご家庭がどれくらいあるでしょうか? 我が家も含めてですが、危機感はあっても万全と言い切れるご家庭は少ないのが現実。企業と家庭は違うとはいえ、いつ来るともわからないリスクに対して、お金と時間をかけて事前に万全な準備をすることの難しさは、十分に理解できます。 

最初からリスクとわかっていることへの対策はできても、平常には普通のことが、ある日突然、大きなリスクに変わっていく数々の実例も多くあるといいます。 

その一例として、とても印象的だったのが、食品関連業種ではない企業が口にするものを発売したときの増大するリスクについて。もともと食品関連を主事業としているのであれば、リスク意識も対策も神経質になっている企業が多いはず。しかしながら、予想しないヒットから関連商品を発売、そのときの流行語が商品とマッチしたなど、さまざまな可能性が考えられます。 

実際にリスク知識がないところへ、流れで入ってしまったことによる危険を改めて聞くと、「冷静なときにはわかるはずのことを見逃す」という言葉に深く納得します。 

企業の事業リスクについては、これは専門家からの視点での万全な対策が必要です。こちらは相応に対策を整えている企業が多いかと思います。それに対して、ここで改めて考えていただきたいのは、「社長個人としてのリスク」についてです。これは「プライベート」とは言い訳できないことであり、事業規模に関わらず、企業のトップであれば必須の対策です。

リスクへの意識と対策は、大丈夫ですか? 

ご自身の健康リスクはその筆頭にあげられますが、そのほか、事故リスク、情報リスク、交友・交遊リスクetc・・・個人的なリスクとして考えてもいろいろと出てきます。例えるならば、SNSでの個人的なやりとりが思いがけない展開になっていったり、急いでいて書類を紙袋に入れて持ち歩いたことでトラブルが生まれたり、ちょっとしたことが思わず事態を招きかねません。個人情報から痴漢冤罪まで、普段から相当気を遣っているなぁと感じる方から、無防備だなぁと感じる方まで、その意識レベルと具体的な対策は本当にさまざまです。 

最近は、タレントの未成年との飲酒が謹慎騒動になったりしていますが、タレント以上に、社長はリスクにあふれています。後々に後悔してもはじまりません。

ご自身の最大のリスクは何でしょうか?

改めて、社長はリスクにあふれているーーこれを心しておきましょう。

 

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