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短期的視点と長期的視野のバランスと知財活用

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

先日、コンサルティングをさせていただいている会社の社長様と、今までの整理をしていたときの話です。

私:「社長、今月末に相手先との交渉を打ち切るとおっしゃっていますが、もし相手がイニシャルフィーをこちらの要求通り支払うと言ったらどうなさいますか?」

社長:「その時は相手の希望を受け入れて交渉を続行しようと思います。当面の資金繰りもあり、早く回収したいからです」

上記会社で開発した製品の独占販売の見返りに、イニシャルで何がしかのフィーを最初にもらうという話なのですが、客観的に交渉の経緯を観ていると、相手のペースに巻き込まれている様子もあったため、社長の意図としてどうされるかを確認しました。

今回に関しては、社長の意図通り進めていただければいいとした代わりに、独占販売は対象製品だけとし、別途開発している製品については全く別物として扱うべきとアドバイスしました。

中小企業で、最も課題となっているテーマは「資金繰り」と「事業承継」であると考えています。

知的財産は、この2大テーマを即解決できる特効薬ではありません。したがって、別の方策を考えざるを得ないわけですが、それと並行して、事業の柱として知的財産を活用する戦略も同時に進めた方がよい場合も多々あります。

短期的視点と、長期的視野とのバランスです。

「資金繰り」は主に短期的視点。
「知財戦略」は長期的視点、
「事業承継」は両方が絡む。

こんな具合でしょうか。

いずれにしても、明日解決しないといけないものと3年後、5年後を見据えて今から取り組むものとのバランスを図りながら経営をしていく必要がありますね。

社長さん、日々大変でしょうが、頑張ってください!

 

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