これからの時代で売れるものとは?
「頭の悪いヤツは損をする」
日本マクドナルド創業者の藤田田氏が書いた本のタイトルですが、氏の凄さは「世の中の流れを抽象化したあと、自分のビジネスに具体的に変換する力がずば抜けていること」だと藤冨は感じています。
例えば同書では、「10年前のセンスでは生き残れない」と、時代の流れを読む重要性について、わかりやすく書き記しています。
プロペラ機の時代には、東京—大阪間の所要時間は2時間かかった。
これがジェット機になって40分で行けるようになった。
便利になったものである。
と同時に忙しい時代にもなった。飛行機だけではなく全てのことがジェット化されてきたのである。
商売でも同じことが言える。
プロペラ時代に一千万円儲けた人は、ジェット時代は五千万円儲けなければ、儲けたうちには入らなくなった。
人件費も上がり、経費も上がってきている。
その分、稼がなければたちまち赤字になってしまう。
ところが、自分自身は、東京から大阪に出張するのにジェット機を使いながら、世の中の全てがジェット化していることに気がつかない経営者が意外に多い。
と苦言を呈し、その心眼で「時間が節約する商品が売れる」と時代を読み、ハンバーガーを売っていました。
世の中の認識が変われば、売れるものも変わる。
これは不変の法則です。
では、これから時代はどう変わり、何が売れるキーワードになるのか?
私は、セミナーやコラムで「インターネット」によって情報格差がなくなり、社会に「知の移転」がおき、「人工知能(AI)」によって、膨大なデータから最適解を導くシステムや、自動運転などの技術へと波及し、「判断の移転」が起きると予測してきました。
いえ、予測ではなく、もう現実です。
「判断の移転」によって、消費者の生活習慣や行動様式がどう変わり、思考、価値観、欲求に影響し、結果「購買行動」が、どのように様変わりして行くのか。
そして、働く人たちの思考、価値観、欲求は、どのように変化し仕事に取り組むのか。
各業界、取扱商品、ビジネスモデルによって、対応策は様々でしょうが、根元を握るキーワードはいくつかしかありません。
- 思考の放棄
- 選択の放棄
そして、振り子の法則に従って、その反対軸である
- 自由への渇望
- アイデンティティへの渇望
がおきてくるでしょう。
その対応商品と行動様式への対応が経営に求められるのは、間違いないです。
クラウドソーシング、クラウドファンディングなど、すでにその兆候は芽吹いています。
これは「慣性の法則」に従って、大きな時代の流れとなるはずです。
御社では、時代の変化を見据えた事業計画を企てていますでしょうか?
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