事業承継の秘訣
経営者はある時、後継者のことを考えるようになります。
そのタイミングは経営者の年齢なのか、事業の状況なのか様々です。
ただ、ここから次の世代へと引き継ぐために後継者の育成の必要性を感じるようになります。一般的には10年ぐらいかかります。
その10年かかる中でどのようなことを教えたらよいのかを改めて考えることになりますが、その時では遅すぎることが多いのです。
なぜなら後継者になるためには、3つの要件がクリアされていなければならないからです。
まずは我が社のプレーヤーとして一般職層で優秀であったことが最初の要件です。
その次に人を育てることに挑戦し、あらゆる人材を成長させることができる。
意欲のない社員でも成長させられることができることが確認できていなければなりません。
最後に経営者と一緒になって中堅職を育て、そして我が社を30年・50年と存続発展させるための経営戦略を考え、実行することが確認できていなければなりません。
後継者の育成は、実は、3年や5年で済む問題ではないのです。
この後継者の育成を考えるのは社員が入社してから始まっていると言わざるを得ません。
成長シートがこの問題をすべて解決することができます。
なぜなら一般職の成長シートを卒業したことによって、優秀な社員であることが組織的に確認ができます。
人を育てることがしっかりとできることを確認して中堅職を卒業して管理職になり、経営者が引退する時に管理職層で一番優秀な社員を後継者として指名することになるでしょう。
その時は管理職層にいる幹部社員の中で、
「一番成長点数の高いあなたに次の後継者をお願いします」
と伝えるだけでよいからです。
経営者は経営者の独自の判断で後継者を決めるでしょう。
その時管理職層にいる社員がなぜ彼が後継者なのかを理解できなければなりません。
この時成長点数の高い人を後継者に任命するとすれば、同じ管理職層の中で不平・不満が出ることは一切ありません。
大事なことはその後継者を今まで育ててきた幹部・管理職が支える。
一緒になって経営することを、先代の経営者に対するのと同じようにその後継者に対しても同じ想いを持たなければならないからです。
トップ層が一致団結していなければ、どんなに優秀な後継者が任命されたとしても事業承継に成功したとはいえません。
安心して次の後継者を任命するためには3年5年ではなく、40年かけて次の後継者を任命する仕組みを作っておく必要性があるでしょう。
この仕組みがあれば、日本の経営者で後継者問題に悩む人は誰もいなくなるでしょう。
それほどまでにこの成長シートは、組織の永遠なる存続発展を支える魔法のツールとなることにその時気付くでしょう。
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