受け身に安住すると、いつまでも安定しない
「どうせ上手くいかない」
自社商品の開発を決意したある社長に対する、社員の反応です。
この社長は、ずっと続けてきたOEM生産だけでは尻すぼみになることを感じ、自社商品の開発に取り組むことを決意しました。ところが、社員は、冷ややかで非協力的な反応を示す。
これは、この会社に限ったことでは無く、ずっと受け身を続けてきた企業の社員に、典型的に現れる症状です。
できるとわかっている、できて当たり前、受注が決まっている、売れるとわかっている、そういった仕事ばかりを受け身で続けてきた社員。そんな社員に典型的に現れる症状が、「主体的な開発への取り組みに対して、できない理由を語り、行動しようとしない」というものです。
「そんなことをしても、コレコレこういう理由で上手くいかない」
だったら「対案を示せ!」と言いたくなるところです。しかし、対案が出てくることはありません。彼らには、上手くいかないことはわかっても、上手くいく方法はわからない、からです。それならば、だまってやってくれれば良いのですが、受け身仕事に慣れてしまっていて、上手くいくと思えなければ動きたくない、という心理が働いてしまいます。
では、上手くいっている人たちは、その方法をどこから学んだのでしょうか?
世の中には、次々に新しい開発を成功させる人たちが少なからず居ます。彼らは、いったいどこから学んだのか?
まさか、生まれながらに上手くいく方法を知っていた訳では無いはずです。成功者も最初は、受け身社員と同じで上手くいく方法はわからなかったはず。いったい、両者は、どこで道が分かれたのか?
それは、次の一点に尽きます。
「挑戦したかどうか」
この一点です。
最初、成功者は、わからないながらも、「やってみた」はずです。そして、ほとんどの場合、最初は失敗したでしょう。しかし、成功者は、そこから学んだのです。
「誰もやったことが無いことに挑戦すると、そこから誰も知りえない知見が得られる」
成功者は、このことを自ら経験してよく知っています。そのため、一度、挑戦した人は、何度も挑戦します。失敗する度に必要な知見を学びます。そして、成功するために必要な要素をすべて学んだ時、成功を手に入れるのです。このサイクルが身に付いてくると、次々に新しい開発を成功させられるようになります。
最初は、上手くいかなくてもいいから、とにかくやる、
何度失敗してでも成功するまでやり続ける、
これが、受け身からの脱却を進める時、経営者に求められる覚悟です。
もし、社員から「どうせ上手くいかない」と言われたら、「だから、やるんだ!!」と切り返すようでなければなりません。
御社では、社員に前向きな失敗をさせていますか?
受け身に安住していては、成功の秘訣は、永久に得られません。
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