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人工知能が営業活動に与える影響

SPECIAL

波及営業コンサルタント

有限会社 日本アイ・オー・シー

代表取締役 

取引先のネームバリューで次々に新規開拓を実現する「波及営業戦略」を体系化した辣腕コンサルタント。特に技術系のメーカー企業や、特殊な加工、取り扱い品、異色サービスなどを手掛けている企業の販売戦略の再設計、大きく売れるようにする仕組みづくりに定評。

先日、日本アイ・オー・シーの特別イベント企画で「新時代の本質を見極めるセミナー」を開催しました。 

全国各地からご多忙の経営者の皆様にお集まりを頂きましたこと、この場を借りて感謝申し上げます。 

セミナーでは、新しいテクノロジーが事業活動にどのような影響を及ぼすのか、外部講師の塚本先生をお招きして、お伝えして行きました。

後半1時間では藤冨とのパネルディスカッションも実施。 

自分で言うのも何ですが、とても面白いセミナーになったかと思います。

事実、ご参加いただいた社長さん達からも「来てよかった!」とのお声もたくさん頂きました。 

今日は、そのセミナーで取り上げた「問題提起」だけでも皆様にもお伝えしようと思います。 

22〜23年前より社会に浸透し始めた「インターネット」は、セールスの環境を大きく変えました。 

インターネットが普及する前の時代は、営業マンの情報提供という機能によって、見込み客が発掘され、受注が促進されてきました。 

しかし今は、知りたいこと、悩み、解決したいことを検索エンジンに入力すれば、いつでもどこでも有益な情報を入手できる時代になっています。 

必然的に営業の「情報提供機能」の価値は低下していきます。 

そして、インターネットが広く浸透するにつれ「知の移転」は加速化していき、営業マンの「情報武装」は、時間経過とともに無力化されていきました。 

企業が、人海戦術(営業マン)による「売上の獲得」から、インターネット企業に広告投資することで「売上の獲得」をしている現実を見れば、納得せざるを得ません。 

Google(グーグル)が創業20年で、世界NO.2の時価総額まで上り詰めた現実が、これを証明しています。 

こうして営業マンからインターネットへと「知の移転」が起きたことで、企業全体としての売上獲得活動は、大きく変わっていきました。

と、藤冨は、この時代の変化を「過去形」で捉えていました。

しかし、「インターネットの影響」は、あくまでも始まりであり、これからが本格的な時代の変化に突入すると、私はいまそれを強く感じています。

具体的な変化の予兆に気がついたのは、「AI(人工知能)」と「ブロックチェーン」の存在です。 

2つをバラバラの事象(技術)を捉えていましたが、情報を深掘りしていくと、これらは一つの事象であることに気がつきました。 

AIの進歩を支えるのが、「ブロックチェーン」であり「情報のデジタル化技術(センサー、音声認識、画像認識など)」だと明確に見えてきたのです。 

「情報のデジタル化」によって、膨大な情報が収集できるようになる。

そして、その情報の信ぴょう性を保証するために「ブロックチェーン」がインフラになる。

そして、信ぴょう性の高い膨大な情報を解析して、分析するのが「AI」の役割となる。

これは、一連の流れとして、確実に機能してくるはずです。 

この結果、どのような時代の変化が起きてくるのか? 

確実なのは、インターネットは「知の移転」を促してきたように、AI(人工知能)は「判断の移転」を促してくるということです。 

もうamazonの「ご購入品に基づくおすすめ商品」などでも、具体的な「判断の移転」が行われていますが、さらに様々な形となって、広く社会に浸透していくのは、間違いありません。 

この「判断の移転」というキーワードは、これからの営業、企業活動に対して、強烈な変化を強いてくるでしょう。 

  • 自社のビジネスモデルをしっかりと見極め、売上増大をすべく投資先を厳選して行く。
  • 営業という枠を超えて、社会心理学的な視点で、売上の増大策を企画していく。

こう言った大きな視点で今から自社の事業を捉える時期がやってきました。 

現状では、人を簡単に解雇することができにくい日本では、やがてくる大きな構造変化を先に察知し、組織体制を緩やかに変えていくことが求められるはずです。

いえ、もうその予兆はあちらこちらで観察することができます。 

  • 構造変化に対応できる組織の作り方に関しては、「働き方改革」で政府が後押しをし…(中途半端ですが) 
  • 働き手の弱者救済に関しては、ベーシックインカムがヨーロッパをはじめ世界的にテストが始まり…

 

ビジネスモデルの変革で言えば、トヨタが製造業からの脱却を宣言し、美和ロックの宣伝が、鍵屋からセキュリティー会社へと変革を遂げようとしているのをみれば、これからの時代の変化を感じざるを得ません。 

御社では、新しくやってくる時代をどのように読み込み、対策を打っていくのでしょうか?

 

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