開発提案型企業に訪れる孤独との向き合い方
「迷いが取れました」
あるクライアント企業の社長のお言葉です。
当社では、提案型の開発を支援しています。新しい製品や商品を自ら提案して実現する開発です。依頼された仕事ばかりをやっていては、会社の運命を相手先に握られてしまうため、自ら考え、提案できる自立した企業になるためのご支援をしています。
この提案型において、開発中に提案者に必ず生じるものがあります。それは、迷いです。自ら提案し、開発に着手したものの、だんだんと心の中に生まれてくる様々な迷い。
- この提案で本当に良かったのか?
- 市場の状況が変化して無いか?
- このままで売れるのか?
- もっと良い方法があるのではないか?
- 軌道修正はいらないか?
- 計画内容を見直すべきか?
- 日程はこれで良いのか?
など、など、たくさんの迷いが生じます。
依頼された開発の場合、受注した後は、取り決めた仕様、日程に向かって一心不乱に頑張れば良い。「なんでこんな仕様に決めたんだ?」「だれがこの仕様で良いといったんだ?」と、決定内容に不平や不満が出ることはあっても、仕様や日程に対して、このままで良いのか?、ああしたらどうだ、こうしたらどうだ、と思い悩む余地はありません。
ところが、自ら提案した場合、提案した責任が生じます。上手くいかない場合、「御社がやれるといったんでしょ?」と責任を問われます。言い訳や責任転嫁ができない世界です。そのため、提案企業は、だれにも頼れず、孤独な戦いを強いられます。
相手先から、「本当に上手くいくのか?」と問われ、「大丈夫、上手くいきます」と断言しておきながら、内心は、上手くいくかどうかに対して一番不安を持っている、それが提案企業の実態です。
そこには、言い訳できない、だれのせいにもできない厳しさがあります。だれしも一度は逃げ出したくなります。
もちろん、直ぐに逃げ出すような精神力では、そもそも提案なんかできません。提案できる企業は、強い覚悟を持っています。ただ、それでも開発の途中で厳しい壁にぶつかったり、激しい世の中の変化にさらされると、心が折れて、逃げ出したくなる時や、どうしても判断に迷うときが来ます。
冒頭の企業も、正にそんな状況でした。
こんなとき、頼りになるのが、良き相談者です。
迷いを吐露でき、どうすべきか相談できる第三者。
自分の判断に間違いが無いか、チェックしてくれる第三者。
時には、耳の痛いことでも遠慮なく言ってくれる第三者。
そんな存在が身近に居てくれるだけで、安心して進んでいくことができます。
提案型を目指す企業は、良き相談相手を見つけましょう!!
迷ったときに、きっと助けになるはずです。
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