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「担保至上主義」の時代の常識は、今の非常識

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。その中でも、銀行対応に関するご相談は数多く寄せられます。

ひとくくりに銀行対応に関するご相談といっても、内容は実に様々です。例えば、「銀行の担当者とどうやって付き合っていったらいいのかわからない…」「支店長と堂々と渡り合えるようになりたい…」という純粋に「対銀行」という側面からのご相談もあれば、その一方で、「銀行からお金を借りようとすると、前社長がアレコレ口を挟んでくる…」「経理担当者が銀行のいいなりでお金を借りようとする…」という対銀行の前の段階の、どちらかというと社内や親族間での調整に関するご相談なども寄せられます。

財務を知らない社長や経理担当者の多くは、よくこのように言います。
「連帯保証に入らないと、銀行からお金は借りられない…」
「連帯保証は、社長としての覚悟の表れだから当たり前だ…」
「自宅は持ち家じゃないと、銀行がお金を貸してくれない…」
「不動産はたくさん持っていた方が、融資がおりやすい…」

一昔前の銀行融資の世界は、「担保至上主義」でした。返済が滞った時に回収できる不動産さえあれば、経営状態が悪くても、財務が悪化していても、資金は難なく調達することができたのです。

でも、今は完全に時代が違います。平成27年7月30日に金融庁は、担保・保証に必要以上に依存しない融資を促進するためのパンフレット「円滑な資金供給の促進に向けて」を作成し、金融機関が担保・保証に必要以上に依存することなく、事業者に対し円滑に資金を供給するよう促しています。

ここで社長が知っておかなければならないことは、「担保」や「連帯保証」に依存する資金調達は、本来あるべき融資の姿ではないということです。

そもそもの会社の財務状態が悪い場合には、まずは社長自身が強い財務を目指すべきですし、銀行側が不必要な「担保」「連帯保証」を要求してくるようであれば、毅然とした態度で対応すべきなのです。

大切なことは、「担保」や「連帯保証」がなくても、銀行が向こうから「融資させてください!」と寄ってくるような財務戦略を社長自らが持って、粛々と実行していくことなのです。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
 舘野 愛

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