期待以上の成果が出る「相乗効果型組織」と出せない「相殺型組織」の違い
採用難による慢性的な人員不足の中で、今いる社員をどう生かして収益を最大化するかがこれからの経営の重要な課題となります。
事実、私への経営者からの相談も「仕事はあるけど人が居なくて受けられない」、といった相談が以前に比べて倍増しています。
事実、人手不足倒産が世の中でも急増していることは事実です。
離職者が出ても人員補充が難しい状況の中で、経営者がしなければならないのは、「今いる社員の力を120%引き出すこと」です。
組織力は以下の3つに分類できます。
①スタッフ力(スキル・知識・モチベーション)の総和 > 成果(目標達成)
スタッフ力の総和よりも成果のほうが小さい、即ち、スタッフを生かし切れていない組織。
②スタッフ力(スキル・知識・モチベーション)の総和 = 成果(目標達成)
スタッフ力=成果なので、100%生かしている組織。
③スタッフ力(スキル・知識・モチベーション)の総和 < 成果(目標達成)
スタッフ力よりも成果のほうが大きいので120%生かしている組織。
しかし現状で私がお邪魔する企業様で、120%は愚か、100%すらスタッフの力を引き出せていない企業様のほうが多いのも事実です。
このスタッフ力の総和を超えて成果を出す組織の特徴としては「協働による相乗効果」があるかどうかの違いです。
それでは、どういう組織がスタッフ同士の協働により相乗効果を出せるのでしょうか?
協働により相乗効果の出せる相乗効果型組織には5つの共通項があります。
①スタッフ全員がやりたい目標があり、それが共有されている
②会社や組織に対するロイヤリティが高く、やらされ感がない
③指示型ではなく、支援型のマネジメント中心でスタッフの自主性・自発性が尊重されている。
④組織から与えられている役割や責任が明確であり、メンバー全員に自分の存在が承認されている。
⑤組織で起こること全てが共有されており、他人事ではなく自分事として捉えられていて、お互いにサポートできている。
逆に、相乗効果どころか100%の力も引き出せない、つまり相殺型組織の特徴は、
①会社の上層部から与えられた目標でやらされ感でしかない
②組織内のスタッフ同士や上司部下の関係性が悪い
③自分の役割や上司からの期待が不明確で自分はこの組織に居なくてもいいと思っている
④上司の指示で、与えられた仕事だけすればいいと思っている。
⑤自分の業務以外は他人事で関わらないようにしている
といったところです。
このようなことは、組織の相乗効果という観点だけでなく、離職率にも大きく関係しています。
特に相殺型組織は、離職率も高く、新たに採用してもすぐに離職といった負のスパイラルが止まりません。
スポーツの世界でも、日本の強さは「個人技」ではなく「チーム力」です。
日本は農耕民族で、集落みんなで田畑を耕し実りを分け合って共存していたとこをに原点があると考えられています。
限られたスタッフの中でも、マネジメントの工夫により、まだまだ伸びしろがあるということを理解していただき、人が居ないと嘆く前に、今現在、自社で一生懸命働いてくれているスタッフをどう生かすかということを考えることが重要です。
皆さまの会社の組織は相乗効果が生まれていますか?
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