成長シートをバージョンアップする方法
成長シートは優秀な社員をモデルに作成します。
この優秀な社員は、もちろん毎年成長していくことになるでしょう。
具体的には、今まで以上に高い成果を上げます。
この場合、成長シートのバージョンアップをする必要性がありますが、その都度この成長シートのバージョンアップをすると、現在の成長点数が下がる社員が出る可能性があります。
社員を今まで以上に成長させたい、または成長してもらいたいと経営者が考えても、社員はその変えた成長シートによって今までの成長点数が下がるとわかれば反対します。
そこで、成長シートをバージョンアップするときには、その準備を3か月かけてやる必要があります。
それは優秀な社員が今まで以上の成果を上げたときに、その成果を上げるためにやっている業務を業績評価会議で発表してもらいます。
その発表を聞いた他の社員が自分の成果をもっと上げるためには、成長シートに書いていないその業務をやることの方が効果があることを知り、実際に取り組む社員が出てきます。
その業績評価会議で事例を聞いて実際に取り組んだ社員に、またその翌月の業績評価会議で発表してもらいます。
成果を上げた社員の事例をまた聞くことによって全体の8割の社員が成果を上げるために、その業務はまさに成長シートの重要業務と言える業務であることを確認することになります。
8割以上の社員はその重要業務をやることによって、より多くの成果を上げていたことを実感し、成長点数はほとんど変わらない状態になります。
そのタイミングで次の成長対象期間が始まるときに、今までの成長シートのある成果を上げる重要業務A・B・Cの中の重要業務のCを取り、Dの重要業務に入れ替えると宣言します。
これが成長シートのバージョンアップです。
このバージョンアップをすることによって、成長シートは大きく成長したことになります。
なおかつ、社員はそのバージョンアップによって今まで以上に成果を上げることができ、反対する社員はいません。
「成長シートのバージョンアップは社員の反対があってできなかった」と相談に来られる経営者がいますが、このように成長シートを見直す手順、段取りをしてください。
そして成長シートをどんどんバージョンアップしてもらいたいと思います。
社員の成長の早い会社は、年に4回成長シートを変えています。
成長シートを変えること自体はそれだけ時間が必要になりますが、この成長シートがあることによって「がんばれ!」と言わずに今まで以上に高い成果を上げる効果があるのであれば、今回ご紹介したバージョンアップは必要不可欠です。
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