御社は腕組みしていい会社か?してはいけない会社か?
新年度に入ってやや落ち着きが出てきたこの時期、必ず、社長自身がやらなければいけないことがあります。ホームページや会社案内をはじめ自社がオープンにしている媒体を、社長自身が、社長自身の目で、改めて見て、チェックしてみてください。
ホームページの場合、そのHP上の構造や導線の良し悪しではありません。会社案内の場合、キャッチや文章の良し悪しではありません。これらに目を通すことは必要としても、信頼おける担当者さえいれば、ご自身のスキル以上の成果を確実に出してくれるはずです。
社長自身が見るべき、確認すべきはーー「社長自身の画像」。
この意味とはーーー?
今の時代、何かあれば企業HPを見るのが情報収集の最初の段階です。そこで、まず確認するのは、「社長はどんな人か?」。出てきた社長の画像を見て、企業トップとして違和感がないかどうか。数年前に撮影したものをそのまま使っていて、実際に会ってみると、実物と写真にギャップがあるのも大問題です。
さまざまな企業のホームページを見ていると、気になることがあります。
それは、社長が「腕組み」をしている写真を使っている企業が少なくないこと。「腕組み」のポーズをしている意味を考えて、使っているのでしょうかーー?
確かに男性は、撮影時ポーズで手をどうすればいいのか、迷うのも事実。一応、基本ポーズはありますが、手持無沙汰な感じを出さないために、身体の前で腕組みをすることで、写真のポーズとしてはバランスがとれる場合もあります。カメラマンもパターンの一つとして、腕を組んだポーズの指示をするわけです。「カメラマンが言ったから」ポーズをとっても、その画像を使うか、使わないかを判断するのは、カメラマンではありません。
ここで改めて考えなくてはいけないのは、「腕組み」というノン・バーバル(非言語)ランゲージの意味。一般的には、胸を腕で隠すことによって心を開かない、威圧的で上から目線で物事を言っている、といった印象を与えがちです。
“お客様に寄り添う企業”と言っている企業トップが腕組みしていていいのか?
場合によっては“ファミリー向け”にもなる商品の企業トップが腕組みでいいのか?
逆に、腕組みの意味をうまく使って、自社をうまくアピールすることも可能ではあります。「腕組みをしてはダメ!」という単純な発想ではなく、NGな企業か、OKの企業か、その見極めが必要。効果的に使えば、この上なく効果的なポーズでもあるのですから。
また、笑っていればいいものでも、まじめな顔をしていればいい、というものでもありません。とにかく、その場に使われている画像として違和感がないこと、が大事。写りが良いにこしたことはありませんが、普段とあまりに違うと、「写真写りが良すぎる」「実物と違いすぎる」とも言われかねません。
実際に、過去の仕事での話ですーー。
仕上がりに対して、誰でも少しでも若々しく、恰好良く見せたい、という思いはあります。しかし、この方はその思いが人一番強かったため、仕上がり(=現実の姿)への強いクレームとなりました。クリエイティブの方々のアドバイスには、まったく聞く耳をもたず、目元から肌色まで、ご本人の「もっと、もっと」「これじゃあ、変わらない!」という言葉と強硬な態度で、修正に修正を重ねた、ということがありました。
その結果・・・・・撮影物がオープンになった後、SNSでは「別人?」「何歳のときだ?」、最後には整形画像とまで言われるほど、修正への辛辣な言葉が並んだことがありました。笑うに笑えない事例(?)ですが、ありがちな失敗ともいえます。
新年度に改めて確認してほしいのは、撮影時期の問題でなく、実物とギャップのない今年度の顔かどうか? ポーズや表情は、自社の言葉と違和感がないか?
ご自身の目で確認してみてください。さて、御社は大丈夫でしょうかーー?
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