トップの挨拶や自己紹介で「話しが下手」と言われる人とは
新年度がスタートしましたが、普段にも増して、社長も社員も挨拶や自己紹介をする機会が多くあるのがこの時期です。
トップや経営層にもなると、“自己紹介の鉄板”をすでにお持ちの方もいるでしょう。しかし、“鉄板”だからといってずっと同じままでは大問題。大もととなるネタは同じでも、立場とその時代に合わせたアレンジは必須となりますが、さて、そのあたりの配慮はできているでしょうか?
ひと言で挨拶や自己紹介といっても、社長としての公式な場からカジュアルな会合まで、いろいろなシーンが考えられます。自分のことを相手に知ってもらう――という前提は同じですが、当然ながら、社長やリーダー層ならば、気を付けるべきことがあります。
まず、「参加者に合わせた内容」にすること。男女比やキャリアなどを自分なりに見極めて、よりタイムリーな内容にすることを意識します。このあたりは、参加者にとって関心の高いタイムリーな話ができるかどうかにかかっています。
例えば、社会人経験の浅い若手の人がいるときは、「最近の新入社員は優秀な人が多いーー」といった一般的な話を長々とするよりも、ご自身の新入社員時代の失敗談などを入れ込むと、相手にとっては距離感がグンと縮まったという例もありました。
あえて、世代間ギャップを逆手に取って笑いに変えるくらいの余裕を見せたいものです。
社外のそうした場では、ご自身がトップバッターばかりではありません。そのときに気をつけたいのが、ちょっとした言い回しです。「先ほどの○○さんと同じように~」「まったくその通りだと思いましたが~」というのをよく耳にします。
ご自分のこと、自社のことを紹介するときに、“他社と同じ”であることをアピールする必要は、まったくありません。
今の時代は、仕事だけでなく、ライフワークバランスを重要視する人、既婚・未婚の人、育児中の人など、さまざまな考え方や立場の人がいます。求められているリーダー層は、「多様性を認める人」ですので、その前提で年々、バージョンアップが必要です。
話の内容についていろいろとお伝えしましたが、実はこれは枝葉末節。
一番重要なのは、「適切な時間内にまとめる」こと。
大事なのは、「話しが長い人」と思われないこと。
結局、「話しが長い人」は、「話しの下手な人」です。時間制限がない場合も、長くとも2分くらいで切り上げたいものですね。
皆さんが今やっている挨拶や自己紹介、大丈夫ですかーーー?
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