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スーツに“着られている”社長にならないための必須事項

SPECIAL

印象マネジメント「プライムイメージ」コンサルタント

株式会社プライムイメージ

代表取締役 

印象マネジメント「プライムイメージ」のスペシャリスト。
 社長個人はじめ、企業や事業部門を対象に、高度な印象マネジメント戦略を指導する専門コンサルタントとして活躍。主に、商品や物体、空間…を対象に行われるブランド戦略に対して、人物や服装、表情、所作…などに対しての、顧客が感じる印象に焦点を当てた、戦略的な施策指導を行うのが特徴。企業の業績向上に多大な貢献をしている。

「いいスーツって、パッと見てわかりますよね」

 ビジネスシーンのスーツの話になると、男性、女性を問わずにこうした会話になることがよくあります。女性はやはりスーツ一つでもよく見ているもので、過去に会ったいいスーツを着ていた人の話が続き、それが自社の社長や上司であることもあれば、偶然見た著名人や政治家など、どんどん話が広がっていく話題でもあります。 

ひと言で「いいスーツ」と言っても、いろいろな要素がありますが、確かに素材の良し悪しは重要な判断のポイントになります。高級なものには独特の艶やかさと風合いがあり、その違いがわかる人にはわかるものです。その一方で、わからない人にはあまりピンとこないようです。 

「よくわからない」という方も、実際に良いものに触ってみるとその柔らかさと軽さを実感し、着てみると心地良さに感動する、そういった方がこれまでも多くいました。視覚的な要素を満たすためのスーツですが、実際に着用することで視覚だけでなく五感を満たすアイテムにもなるわけです。五感を満たすことで自信につながり、それが仕事の成果となるのであれば、これも社長としての有効投資です。 

また、同じスーツ姿でも、「いつも決まっているな」と思う方もいれば、「全体のバランスが悪い」「ちょっと昔っぽい?」と感じてしまう方もいます。 

スーツの素材によって高級感に違いが出るのも確かですが、生地よりもデザインよりも、何よりもひと目で「ダメだ!」とわかってしまうことがあります。 

それは「サイズが合っていないこと」

ジャストサイズがスーツ選びの基本ですが、これができていない人が結構、多いのです。素材の良し悪しよりも、サイズが合っているか、いないかのほうが、見た目としては重要。なぜならば、サイズは基本さえ知っていれば、誰が見ても明らかに、「OK」と「NG」がわかってしまうから、です。オーダーだから合っている、既製品だから合っていない、とは簡単に言い切れません。 

例えば、新聞の一面に掲載された政治家と海外VIPが並んだ画像。ある3者が写った画像は、揃いもそろって3人とも上着の袖が長すぎ。本来、見えているべきであるシャツの袖口はまったく見えていません。立場上、間違いなく高級スーツを着ているのでしょうが、その画像から素材の高級感までは伝わらず、はっきり見えるのがそのサイズ感です。多くの政治家をチェックしても、本当にジャストサイズを完璧に着ている人は実に少ないのです。 

また、40代後半以上の方に多いのですが、「大きめのサイズがラクでよい」という誤解をずっとしている方もいます。スーツは「肩で着る」と言われるように、上着の肩のかたちが合っていれば、細身のデザインでも決して動きにくいということはありません。小さいのではなくて、かたちが合っていないことがわからないまま、上のサイズを買ってしまう。袖が長い、身幅も大きい・・・・・・でも、本人はこれがラクでいいと思っているーー。 

これではスーツを着ているのではなくて、スーツに“着られている”のです。

スーツで重要なのは、高級素材よりも、間違いなくジャストサイズ、なのです。

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