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通販健康オタク県は?

白川博司
SPECIAL

通信販売コンサルタント

株式会社四方事務所

代表 

通販戦略なくして事業の成長はない! 20年間にわたり、300社以上の通販立ち上げに携わってきたプロコンサルタントが、経営者のための通販視点とこれからの事業発展の重要戦略について提示。

JADMA(日本通信販売協会)から『県民通販大調査2017』のレポート第2 弾が1月15日に公開された。これは、全国47 都道府県ごとの通販利用の実態把握を目的に、直近1 年で通販を利用したことがある20 代~60 代の男女計10,000 人を対象にしたQ&A 形式のインターネット調査で、2016 年から実施されている好評企画である。

たとえば今回の調査の中で、最近1 年間に通販で健康食品・サプリメントを購入した人に対して、「ネット通販とリアル店舗のどちらを利用することが多いですか?」と質問。

この商品ジャンルでネット通販の利用頻度が多い「通販健康オタク県」1位は、鹿児島という結果が出た。そして2位は大分、3 位は熊本と続き、九州3 県がトップ3を占めたことは特徴的である。

47 都道府県全体の結果としては、「ネット通販の方が利用頻度が多い」は13 県、「リアル店舗の方が利用頻度が多い」は33 県、同程度利用が1 県となり、リアル店舗に軍配が上がっている。

この調査結果に対して、県民性データアナリストの久保哲朗氏は、「ネット通販で健康食品の購入率が最も多い鹿児島県民は、リアル店舗での買物時間が全国46 位と、あまり外へ買物に出ない傾向が見受けられる。また、県内にある病院数と看護師数がともに全国2 位であり、医療機関が充実。それだけ健康を気にかける機会が多いと捉えられる」と、県民性の観点から通販の利用状況を分析している。

鹿児島が1位というのは意外な気もするが、久保氏の分析をみると頷づくことしきりだ。

これはほんの一部で、「通販ギフトの利用が多い県は?」「化粧品や美容品の年間購入金額が多い県は?」など興味を引く内容が多く、大いに参考になるレポートである。

このような観点で、自社の顧客リストを県別に分けて様々な角度から分析してみると、新しい発見があるかもしれない。

 

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