なぜ、多くの会社が「残念な決算書」のままなのか?
もし、あなたの会社が、銀行からお金を借りなくても、いつでも新規事業投資ができて、まったくお金に困らない状況だったら…。あなたは、どんな気分で経営の舵取りができるでしょうか。
あるいは、当たり前のように銀行に求められて、しぶしぶ、連帯保証人の契約書にサインをしなくても良くなったり、不動産や定期預金などの担保提供もなく、会社に万が一のことがあっても「絶対に潰れない」という盤石の財務基盤だったら…。きっと、もっともっと、今より経営のことだけに集中して、思い切った事業展開ができるような気がしませんか。
当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関なので、全国各地より経営に前向きな同族会社のオーナー社長、後継社長がお見えになられます。
ひとくちに後継社長といっても、2代目社長、3代目社長、4代目社長…と、どの会社さんも大変歴史のある老舗企業が多いのも特徴です。それから、創業して10年程度経過されて、さらなる成功繁栄を求めるオーナー社長さんもご相談にいらっしゃいます。
しかしながら、多くの会社の決算書を拝見してきて感じるのが、「この会社は、本当はもっといい会社のはずなのに、なんでこんな財務にとどまっているのだろうか…」「社長が財務を知らないだけで、こんな残念な決算書になっているのは、本当にモッタイナイ…」というもどかしさです。
なお、ここでいう残念な決算書の意味は、本当はもっともっといい財務の会社になれるはずなのに…、ピカピカのダイヤモンド財務の会社になれるはずなのに…、その具体策を知らないが故に、自社の成長を止めるどころか、足かせになってしまっているような決算書のことをいいます。
「お金がなかなか残らない…」「お金のことがよくわからない…」「財務がなかなか良くならない…」「銀行からお金を借りては返しての繰り返し…」と嘆く社長の決算書は、ほとんどの場合、残念な決算書です。
本当の意味で知っている職業会計人や銀行マンであれば、決算書をみるだけで、その会社の決算書が悲鳴を上げているか、あるいは、豊かな未来が待っているかは、一目瞭然の世界なのです。
しかし、当の本人は、お金を無意識のうちに垂れ流し続けていたり、貴重な限りある資金を知らず知らずのうちに眠らせていしまったりと、決算書があげている叫び声に気付いてあげられないのです。
これは、本当にもったいない話でし、そんな社長こそ、財務のチカラにいち早く気づき、財務のチカラを活かすべきなのです。
大切なことは、社長自身が「財務」の重要性を真に理解した上で、5年後10年後の未来に向かっての財務戦略を社長自身が描くことなのです。なぜなら、あくまでも、社長の仕事は、会社の未来をつくることだからです。
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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