成果を出せる企業と出せない企業の違い
「先生、うちでも成果が出せるでしょうか?」
先日、当社のコンサルティングをご検討中の方から受けたご質問です。
「コンサルティングを受ければ確実に成果が出ます」とお答えしたいところですが、ことはそう単純ではありませんので、代わりに、「コンサルティングを受けて成果を出せる企業と出せない企業の違い」について、お話しすることにしました。
と、その前に考えて頂きたいのですが、そもそもコンサルタントの役割とは、何だと思われますか?
新しい知識や最先端の情報を提供することでしょうか。
それとも、クライアント企業の課題を分析し指摘することでしょうか。
私は、最も重要なことは、「正しい考え方を示すこと」だと信じています。
私がこの理由を説明をするときは、いつも京セラ創業者の稲盛和生氏の言葉を引用させて頂いています。それは、「仕事の結果=能力×熱意×考え方」というものです。
仕事の結果すなわち成果が3要素のかけ算になっているため、一つでもゼロの要素があると成果がゼロになってしまうことがポイントなのですが、
「3要素の内、能力は、誰しもが少なからず持っているものだから、ゼロということはない。一方で、熱意(やる気)には、ゼロがある。どんなに能力が高くても、やる気がゼロでは成果は出ない。だから能力よりも、やる気が重要。しかし、一番重要なのは、考え方。なぜなら、考え方にはマイナスがあるから。どんなに能力が高く、やる気があっても、考え方が間違っていると、成果どころか損害が膨らんでしまう。だから、考え方が最も重要になる。」という稲盛氏の経験知です。
若い頃、稲盛氏の著書でこの話を読んだ時、深く感銘を受けました。以来、ずっと意識してきました。コンサルタントになった今では、3要素の中で最も大切な「正しい考え方」を示すことこそが、自分の役割と肝に銘じています。
一方で、正しい考え方だけでは、成果は出ません。
能力と、やる気も必要になります。
能力はゼロということはありませんから、特に成果を左右するのは、「やる気」です。
コンサルティングを受けて、成果を出せる企業と出せない企業の違いは、正に、ここにあります。
どんなにコンサルティングの中で「正しい考え方」をお示ししても、社長のやる気がゼロでは、とても成果は出ません。
一方で、言葉は悪いですが、多少、能力が低くても、社長のやる気がある企業は、正しい考え方を示せば、ぐんぐん伸びていかれます。見ているこちらが驚くほどです。
「激しい競争の中を生き残ってこられた御社の能力と、
社長である、あなたのやる気、
そして、私の20年以上の開発現場で培ってきた正しい考え方、
この3つがそろえば、成果が出ない訳がありません。」
冒頭の社長には、最後にこうお伝えしました。
あなたには、成果を出すために欠かせない十分な「やる気」がありますか?
あるのであれば、それを言葉ではなく、行動で示してください。
やる気あふれる社長からのご依頼をお待ちしております。
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