一流のブランディング、二流以下のブランディング
ブランド=信頼、と思い込んでませんか?
ブランディングを心掛けるなら、そこに必要なのは強烈な個性であり、そして上質な仕事もまた大切になります。
多くの人が「ブランディング=信頼を積み上げる事」と思い込んでいますが、実のところ信頼と言うのは後付けであり、その前提として「この人から買いたい」と思わせてくれる存在感が必要となります。
こんにちは、茶人・小早川宗護です。 私は茶道裏千家の師範として30名の直弟子を指導しつつ、茶人として多くの「茶を知らない方々」を最もハイレベルな茶会、茶事をビジネスとして展開しております。
さて、のっけから大変失礼な話ですが、「セルフ・ブランディングを心掛けています」とか言う人に限って大した個性を感じることは出来ないことは、みなさんにも見覚えがあると思います。
感性の優れた人と言うのは、仮に商売が下手であっても、得てしてブランディングを一切心掛けずとも、自然とその存在自体がブランドへと進化していきます。
そしてその個性に対する期待を裏切らず、上質な仕事をするからこそ、後付けの「信頼」が生まれてくるわけです。
ですから「私はブランディングのコンサルタントです」と言う人を山ほど見かけますが、それほど儲かっているようにも見えませんし、何と言っても本人自身にそう大したブランド価値を感じることは出来ません。
そもそも日本国は非常に恵まれた国ですので、あらゆる物やサービスにおいて、一定の信頼を置いてそれを享受することが出来ます。
そんな中にあって、今更ブランディングどうのこうの言って信頼を高めるような行為を心掛けたところで、いずれを切り取っても金太郎飴的な心構え、しかもいくら行動に移したところで五十歩百歩ではないでしょうか。
やはり本物のブランドと言うのは、孤高の存在感あってのことですし、この感性によってのみ生み出される発想を実行できてこそ、一流のブランディングへとつながるのだと考えております。
「ブランド=信頼」などと言う人は、二流の感性です。
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