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「儲かるチェーンとして目指すべきこと」

SPECIAL

人時売上改善コンサルタント

株式会社 レイブンコンサルティング

代表取締役 

儲かるチェーン店をつくっていくには、時代はいま、「画一化」から「個店力最大化」へと変わっている! 多店舗展開するスケールメリットと、一店一店の魅力を強くして収益力を圧倒的に強くしていく実務とは…。

「先生、うちは県下で、売上規模が下位なので、中位を目指したいのです」

―――売上規模で分類する?何か目指すところを間違えていませんか?とキッパリと申し上げました。

どの業界でも、経営者として、こうした間違えをしてしまうことが、必ずあります。

間違え?と申し上げましたが、それは、業態、店舗数、売上規模、といった「見えるモノ」に当てはめ考えてしまうということです。

例えば、30店のチェーンが50店のチェーンを目指そうとしたり、同じ業態の売上規模の高いチェーンのやり方を真似しようとすることですが、現実問題としてそう簡単にはできません。

しかしながら、本質的に「儲かること」を起点に考えることで、企業ごとに儲け方が違うことが分かり、解決方法を見つけることが出来ます。

例えば、国内最大売上のイオンは売上8.2兆円で、52万人の従業員がいて一人当たり売上は1600万円/年です。

一方で、世界最大のウォルマートは売上54兆円、230万人の従業員で一人当たり売上は2300万円/年です。

利益はイオンは1800億の利益を52万人で稼ぎ、ウォルマートは2兆3千億の利益を230万人で稼ぐということになります。ざっと一人あたりに換算すれば、ウォルマートは、イオン3倍の収益ということになります。

どちらがいいとか、悪いとかいうことではなく、イオンは、売上の3割を占める金融、テナントビジネスで儲けを上げて、それを小売りに回す仕組みになっています。

こういう視点でみれば イオンの核店舗はテナント誘致のために、集客策を打ったり、ゆったりと買い物ができる施設の維持管理に、お金はかけなくてはなりません。

小売りを入口にして、金融、テナント収入で稼ぐという、大手ならではの、かつての百貨店的なモデルに近しいと言えます。

それに対してウォルマートは、小売りビジネスだけで儲けを上げるビジネスモデルです。

一人当たりの売上が、儲けの支点となりますから、純粋に生産性を上げていくことに、お金をかけ、収益をあげていくことになります。

両社とも日米各国で、最大の収益をあげていますが、全く異なった「収益ビジネスモデル」になります。

今、中堅チェーンである貴社の来年の目標予算を 自社より少し上のクラスの企業を目標にするとすれば、まずは、その「収益ビジネスモデル」の分析を行い、企業変革へ向けて舵をきらなくてはなりません。

現在店舗数が少ないチェーンであっても、「収益ビジネスモデル」に着眼し、儲かる企業として、着実に頭角をあらわしてきている企業もあります。

大事なことは、経営として、同じような店舗規模、店舗数をベンチマークにするのではなく、どういうビジネスモデルで稼いでいくのか?によって、成長できるかどうかが決まってくるということです。

成長するチェーンに共通してるのは、「目に見えるモノ」の分類ではなく、その本質的な部分として、「儲かる仕組み」を探求し、それを手にいれることを切望しているということです。

さあ、貴社におかれましても、「儲かる仕組み」に自社を位置づけ、光り輝く2018年を実現させましょう。

 

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