第79号:チームの力を最大限引き出すために最も重要な事とは
「最近売り上げも順調に伸び社員も新たに採用したのですが、幹部が育ってないせいか仕事の効率が上がりません。今の状態では人を増やしても意味がないので、幹部スタッフにもっと自律的に働いてもらえるようになって欲しいのですが、指示待ちの傾向が強くて困っています。どうしたらよいでしょうか」
ある注文住宅会社を経営する経営者の方からいただいた相談です。
多店舗化においてもいわれるように、組織にも9人に壁があるといわれます。その壁を乗り越えるためには経営陣のマネジメント力が重要になってきます。
マネジメント力とは、皆の力を最大限に引き出す仕組みづくりのことです。マネジメント力を上げようとして、特に創業者にありがちな失敗のパターンは、自分の分身を育てようとしてしまうことです。人間は十人十色です。自分の分身を育てるというようなことは不可能といっても過言ではありません。
一人一人の力を最大限に引き出すためには、皆がチーム共通の目的を理解し、なおかつ自分の役割を理解し、各人が判断するチームをつくる必要があります。そのためには、チーム共通の目的が、チーム全体で共有されていることが絶対条件です。
チーム共通の目的の根底は「自分たちの会社はお客様のどんな問題を解決するために存在しているのか」です。そして、そのために最も大切なサービスは何なのか?が明確でなければいけません。
業績を上げていくためにはチーム一丸となって顧客満足を追求しなければなりません。
人によってサービスがばらつくことを最小限にしなければなりません。
まずは、「サービスが約束できている状態を作ること」が大切なことです。
次に重要になるのが役割分担です。経営者は今までお客様の集客、クロージング、それからアフターサービスまで、マルチに仕事をしてきたことと思います。その仕事のプロセスを細分化し、仕組化してからスタッフに分担するのです。
ですから、組織が9人以上に成長しようとしている時こそ、チャンスです。仕組みづくりに取り組む絶好の機会です。
ただ単に売上を追求、売上を上げるために自分の分身を育てようという発想から卒業し、仕組みづくりに着手することに取り組みましょう。
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