自ら考え、行動するスタッフを育てる!
「年末年始、人手が足りなくて困っています」とこんな悲鳴が社長や経営幹部、そして店長から聞こえます。
といっても目の前に年末年始商戦は迫ってきているわけです。
今以上にスタッフの数が増えないのであれば、現有スタッフの能力を伸ばして、効率化をしていくことを考える必要があります。
年末年始は、いつもよりも注文件数が相当増えますから、いつも通りのことをやっているだけでは効率化はできません。
デリバリーについて考えても、1件ごとの注文を1つずつ配達していたのでは非効率です。配達する方向が同じであれば、複数件を一緒に持っていければ、デリバリーコストは下がり、売上は伸びていきます。
このようなこともマニュアルを使って教育をすればできるようにはなります。
しかし、教えれば簡単にできるかといえば決してそうではありません。
指示をされた本人が納得していなければ、その大切さをわかっていなければ、自分にとって簡単で楽できる方法を選択してしまいます。
そうならないためには、どのようにすればよいかといえば・・・
自分自身が気付き、考えて、行動することです。
「それって、よく言われることですけど、どの会社も、どこの店もそのことで悩んでいるでしょう」と言われることも重々わかっています。
おっしゃる通り、すぐにできれば誰も苦労はしません。
できていないからこそ、少しずつでも「自分で考える」ことに慣れていく必要があります。
そして、絶好のチャンスが年末年始商戦なのです。
かなり忙しくなるため、通常期のように指示を待つのではなく、自分で考えて動かなければならず、やるべきことも多い時期ですから、最も能力が伸びるときでもあります。
商戦が始まる前に、店長をはじめ店舗の各スタッフに、商戦期の目標とやるべきテーマを自分で考えてもらいます。
ここでの目標は、自分が軽々とできることではなく、現在の能力よりもやや高い目標を設定して、店のスタッフの前で宣言をします。
高すぎる目標を立てても、やる前から達成できないことが分かっていますから、目標は絵にかいた餅にしかならず実行はされません。少し高い目標であれば、やればできるかも知れないと考えて、実行するからこそ、能力は伸びていくのです。
目標が設定出来たら、あとは商戦期に実行あるのみ。
自分で考えていますから、常にそのことは意識しています。
宣言をしている以上、できなかったでは自分のプライドが許しません。
上司から指示されるより、自分で考えたことの方が頑張る力が強く湧くので達成可能性もアップします。
そして、商戦が終わったら、上司が評価をすることがとても大切であり、キーポイントです。
自分で考え、頑張って働いたことが評価されれば、それが原動力となって次につながっていきます。
それの繰り返しが、能力をアップし、自分で考え、自分で動けるようになっていきます。
まずは年末年始商戦が絶好のチャンスです。
社員・スタッフが商戦期の目標を自分で考えていますか?
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