知らないと会社存亡の危機を招く”ある順序”
最近、このコラムでは店舗の人財育成に関しての情報を連続してお伝えしています。
本当に何回も口を酸っぱくして申し上げているとおり、まずはお互いの信頼関係が大事であり、それが無ければまさに砂上の楼閣よろしく、ちょっとしたトラブルですぐに倒壊してしまいます。
それほど人財育成に関しては“順序”が大事なのです。
ここでその順序をおさらいしていきます。
まずは先述した、お互いの“信頼関係を構築”することです。その後、“動機づけ”へつなげ、さらにその後に“教育実践”をおこなっていきます。
この順序は常にこのとおりであり、逆になったりバラバラになることはありません。仮に順序を考えず育成をおこなったとしても上手くいくことはなく、それどころか退職を早めるような負の影響を与えることが多々あります。
この点、店舗経営者や店長の皆さんには非常に気を付けていただきたいところです。
悪気はなくても、育成の順序が間違っているだけで人財の定着率が低下してしまうのです。
これまで私がかかわった店舗や周囲の店舗を見ても感じたことですが、適当な人財育成をやっているところが非常に多い。
当然経営者の皆さんに悪気はないとしても、これでは人が育つどころかやめさせるためにやっているのではないか、という状態です。
具体的には、何もわからないのにいきなり現場に立たせて、いきなり接客をさせる。
その仕事の全体像や目的を教えず、部分的な細かいことをバラバラに教えていく。
自分がやらないこと、やっていないことを新人にやらせる。
教え方が人によってバラバラ。一貫していない。
とにかく即戦力にしたがり、なんでもやらせてお客様からのクレームが集中する。
このように挙げればキリがないくらい、適当な育成方法が現場を占拠しています。
この人手不足の中、これでは店舗経営は立ち行きません。
信頼していない人の話なんか誰も聞きません。
その仕事に対する動機づけがなければ、やりがいをもって仕事をすることが難しくなります。
実際の仕事上のスキルアップのための教育の場がなければ、店舗のレベルアップはまったく望めないでしょう。
ですから、経営者、店長の皆さんは必ず育成の順序を知り、育成の計画を立て、実行する必要があるのです。
しかもそこまでしっかりと人財育成の仕組みを作っている会社はそうありません。
今、その仕組みを作っていなければそれはチャンスなのです。それだけ伸びしろがあるということです。
残念ながら適当にやって人が育つことはありません。
運良く育ったとしてもすぐに出ていくことでしょう。
しかも優れた人財から会社を去っていきます。
そうなってからでは遅いのです。
あなたの会社では順序に基づいた人財育成の仕組みがつくられていますか?
今の仕組みのままでスタッフは会社に残ってくれますか?
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