カウンセラーが開業前にやっておくべきこと
「開業する前に何をやっておけばいいでしょうか?」
とあるカウンセラー養成講座を受講中の方で、これから開業しようと準備中の方からのご質問です。
カウンセラーとしてのスキルは少しずつ身に付けてきたけど、スムーズにスタートできるようにしっかり準備をしておきたいということでした。このように前もって、開業準備をしておくことは重要なことです。
私自身もカウンセラーとして開業する前に、準備することを書き出して、それを1つずつクリアしていったのですが、その中でもこれはやっておいてよかったな、ということがあります。
でも、開業しているカウンセラーさんに聞いても、意外とやっていないものです。
それは、《開業カウンセラーからカウンセリングを受けてみること》です。
カウンセラーの勉強中に、カウンセリングを受ける体験はできます。
でもそれは、あくまでも練習です。
カウンセラー役として、受講生が担当することがあります。あるいは、講師がカウンセラー役をすることもあるでしょう。
カウンセリングスキルを高めるためには必要なことですが、どこまでいってもデモンストレーションの域を超えません。
ですので、ちゃんと自腹を切って、実際のカウンセリングを受けることが重要なのです。練習と本番とでは、得られる情報の次元が違うからです。
私は当時、2つの情報を得ることを目的として、複数の開業カウンセラーの元を予約して訪れました。
目的の1つは、カウンセリングスキルについて。もう1つの目的は、集客の情報を得ること。
1つ目のカウンセリングスキルは、先ほどの延長線上にあります。デモンストレーションを超えた、真剣勝負の場でのスキルを体感するため。
これも重要ですが、集客の観点でいうと、もっと重要なのが2つ目です。
2つ目の集客の情報を得ること。それが開業しようとするカウンセラーには、必ず持ってもらいたい視点です。
悩んでいる人になりきって、ネット検索します。悩んでいる人は、どんな言葉で検索するのか、そして、検索結果から、どのWEBサイトを見るのか。
WEBサイトを見始めたら、まずどこを見るのか、次にどこを見るのか。
どの部分で、見ているWEBサイトを閉じるのか。
そして、なぜ予約しようと思ったか。
実際に見込み客がネット検索して、あなたのWEBサイトを見つけ、予約してくるまでを再現しているわけです。
そして、予約してから、当日を迎えるまでの心境を体験。当日のカウンセリングから、次の予約へ結びつけるまでを実際に経験してみるのです。
《顧客目線を持つことが大事》ということがわかっていても、実際に顧客目線で行動を起こす人は、あまりいません。
「こんなことをしなきゃいけないんですか?」
と訊かれたことがあるのですが、私としては、逆になぜそれをしないのだろう驚いたのです。
例えば、ラーメン屋を開業しようとするとき、必ず実際のお店に食べに行きますよね。真っ当な経営者であれば、味のチェックは当然、それ以外の集客やリピートといった観点からもチェックすることを怠りません。
こういった観点で準備をすると、WEBサイトにどんな情報を載せて、どんな記事を書いたらいいかがわかってくるのです。
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