経営者の成長シートを作らない理由
成長シートは一般職層・中堅職層・管理職層の3つの成長階層で、優秀な社員をモデルにして作成します。
成長シートを作って運用している会社から「経営者の成長シートは作らないのですか?」という質問があります。
成長シートはそれぞれの社員の成長のゴールを示しながら、すべての社員に成長してもらうためのツールとして作成します。
ところが、経営者にはモデルがありません。
モデルのないままに自ら目標設定し、現在の事業を更に発展させるために再構築しながら新しい戦略を打つ。
この経営者にふさわしい成長シートを作ることは、到底難しいとお考えください。
ましてや、その成長シートを指導してくれる人もいません。
自ら考え行動し、実践し、そしてその振り返りをする中で、自分を指導してくれる人がいたらどんなに楽だろうと考えることは、1度や2度ではないでしょう。
しかしその願いは叶えられることはありません。
ただ、成長シートを別の目的で使うことは可能です。
経営者は黙っていても次から次へと仕事が発生します。
今日の仕事が終わらなくても、またそれ以上の仕事が舞い込む人が経営者といえるでしょう。
その経営者の特徴は、忙しすぎて、気がついたら経営者として最も大事な仕事を先送りにしているということです。
これでは組織全体の生産性を、経営者自身が下げてしまうことになります。
経営者が経営者本来の仕事をしていない会社で生産性の高かった試しはありません。
そのため、成長シートに経営者が実現したい期待成果を書き、実現したい目標を成長基準の5点に書き、その上で目標を実現するための重要業務を限定列挙することです。
つまり、経営者自らも組織構成員の1人として、経営者の成長シートに書いた重要業務をしっかりスケジューリングしてやりきることです。
これをやりきった上で、求める期待成果が実現できているかどうかを判断することが出来ます。
やることをやっていない。
この場合は経営者の時間管理の仕方を見直す必要があります。
やることをスケジューリングし、そのタイミングで出来なくなった仕事をやめるのか、または組織の中に落し込んでいくのか。
つまり誰かに役割分担をさせるのかを同時に検討することです。
これが出来ない限りは、残念なことに経営者自らの重要業務を実施することはないでしょう。
そしてその重要業務をやりきった時に目標が実現できているとすれば、成果を上げるために自分のやっている業務は重要業務であることが改めて確認できます。
しかし、重要業務をしっかりやりきっても成果が上がっていない場合は、それは重要業務ではないことを私たちに教えてくれます。すぐに見直しが必要でしょう。
この考え方で経営者自ら仕事に取り組めば、だらだらと長い時間働く必要性はないのです。
大事なことは社員とまったく同じ。長い時間働くことではありません。
やるべきことをしっかりやり切ること。そして成果を上げることです。
この経営者の生産性の高さがとても重要であり、この考え方を経営者は組織の中に教育していくことが必要になります。
まずは自ら実践をしてみてください。
経営者の成長シートは、そんな目からウロコの使い方ができることを今回はご紹介いたしました。
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