第71号:ミッションを持つ事が社員満足の向上につながる
人材不足は特にサービス業においてはどこの会社でも、日に日に深刻な状況になっています。人材不足のために閉店するしかないお店も少なくありません。つい最近も、ある飲食店の経営者さんから「人材の採用がとても厳しい状態です。何か良い方法はないでしょうか」という相談を受けました。人材採用に向けての対策を考える会社さんも少なくないでしょう。
しかし、採用のためのテクニックを学んで採用に成功しても、スタッフが定着しなければ意味はありません。そのためには、スタッフが定着するための社員満足を追求することが先です。
このように言うと「それは言われなくてもわかる!」と仰るかもしれませんが、実はそう思われるのは「社員満足」の意味を誤解されている場合が多いのです。
社員満足のためには、どのような施策をされていますか。どんな対策をすれば社員が定着するとお考えですか。労働時間の縮小や賃上げでしょうか。それでは本当の社員満足になりません。真の社員満足とは何でしょうか。
真の社員満足とは、お客様からの信頼や尊敬を集めるようなビジネスモデルを作ることです。いくら待遇が良くても、お客様からのクレームが多いような状況では社員満足を継続することはできません。顧客満足を追求し、目標達成し続ける仕組みを作ることで、働く社員さんの自己成長感の実感につながります。
人間は誰しも人の役に立ちたいという思いを持っています。
ですから、人の役に立つことが自分の幸せにもつながるということを、仕事を通じて実感させてあげることで、社員満足につながるのです。
先週のコラムでもお伝えしたように、ミッションを持つことが会社の利益も最大化してくれます。そして社員満足にもつながっていきます。
これからの成熟化社会においては、存在理由を持たない企業は生き残っていくことが難しくなっていくでしょう。
人材不足に悩む経営者の方は、まずミッションを明確にすることから始めてみてください。
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