ルールを守って仕事をするということ
ここのところ、大手製造業の不祥事が相次いで報道されています。
日産自動車やスバルの、無資格者が検査をしていた事件、神戸製鋼所での、強度データ改ざん事件。
かつて輝きを放ち、「日本の政治は三流でも経済は一流」と言われていた時代とは程遠く、日本製造業の凋落ぶりを如実に表しているとともに、社会的ルールとは別に企業内での違法行為がまかり通っていたことが明るみになったのではないかと思います。
これに関連し、弁理士という資格を持っている立場から考えたいと思います。
私のように特許を扱う世界でも、無資格者が特許出願の代理をすることが問題になっています。4年ほど前には、行政書士が無資格で商標出願の業務を行い、逮捕されています。また、昨年は長野県で、企業の元知財担当者が弁理士資格がないのに特許出願業務を請け負い逮捕されています。
生き馬の目を抜くこの世の中で、儲けるためには違法か合法かすれすれのところを通らなければならないことはあるかもしれませんが、仕事ができるから、儲かるから、時間がないからといってルールを無視することは許されることではありません。
また、いったん地に落ちた信用を回復するのはそう簡単にできることでもありません。
資格が必要な仕事は、有資格者にちゃんと依頼する。
仕事ができる人ならば、その証として必要な資格をちゃんと取得し、企業側はそれを支援する。
もう一度、当たり前のことを当たり前にやることが必要なのではないでしょうか。
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