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人財育成で最初にやるべきこと

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

店長の仕事として非常に重要なものに人材育成があります。

しかし現状ではこの人材育成ができていない店長が大半を占めています。

多くの店では店長自身もプレーヤーとして働いており、その上さらにスタッフのマネジメントや様々な業務をこなさなければならず、すぐに結果が出ない人財育成がなおざりになってしまうのです。

忙しいからしょうがない…などと言っていると店舗のレベルはどんどん下がっていきます。

人はほっといても勝手には育ちません。

しっかりとその人のレベルに合わせた育成プランを立てなければ、3か月、半年たっても全く使えないスタッフとなり、本人も嫌気がさしてやめていきます。

この人手不足の中で、働いてくれる人財が来てくれるだけでもありがたいにもかかわらず、その育成に力を入れないのはかなり重い罪です。

人財育成は店舗、会社の未来を創る仕事です。

何よりも優先されるべきものだと言えるでしょう。

その人財育成にも基本の型があります。

いわば守破離の守ともいえるものですね。

大きく次の3つの要素に分かれます。

頭にしっかりと入れておきましょう。

人財育成の3要素

  • 信頼構築
  • 動機付け
  • 教育実践

 

これは時系列に並んでおり、まずは当然お互いの信頼関係を構築する必要があります。

そして動機付けをおこない、その後にようやく具体的な教育を実践できるのです。

現場でよく見受けられるのが、信頼関係も何もないのに偉そうな上司が上から目線でいきなり具体的な仕事を教えだすことですね。

「ちがう!それはそうじゃない!」

「こんな簡単なこともなんでできないんだ!」

などとその仕事の意味も分かっていない新人にいきなり教えても全く意味はありません。

細かい部分では、教える技術なども必要となってきますが、その前に最も大事なのはお互いの信頼関係です。

信頼関係を作る最初のポイントは「有言実行」です。

有言実行の意味は「いったことは必ずやり遂げる」というもので、いわゆるコミットメントと同義です。

話はそれますが、実は有言実行という言葉は、「不言実行」という熟語からつくられています。

つまり不言実行が先に言葉としてあり、有言実行はそこから派生してできた言葉なのです。

不言実行とは、何も言わずになすべきことをなす。

このことは非常に素晴らしいことではあります。

しかしビジネスにおいて、黙っていては何もわからない上、情報共有がままならず成果としても中途半端になる可能性もあります。

やはりビジネスの基本として、自分の仕事に対する考えや目指すべき成果をしっかりと周りに明言し、仕事に対する責任を持ちつつその上で協力を仰ぎ、助けを得たりしながら最大の成果を生み出す努力をするべきでしょう。

話を戻しますと、人材育成に必要なお互いの信頼関係の第一歩はその「有言実行」からです。

「言ったことをやらない」のはまったくもって話になりません。

そんな人からは何を言われても聞く耳は持てないでしょう。

「言ったことを必ずやる」はつまり「約束を守る」ということです。

信頼関係はここからはじまるのです。

これは普段の人間関係でももちろんそうですが、仕事上の上司、部下の関係であればなおさら守らなければならないことです。

そうでなければ人財育成など土台無理な話です。

部下は上司のことをよく見ています。

特に店長であればなおさらです。

まずは有言実行をすることで強固な信頼関係をつくる基礎をつくりあげていきましょう。

小さな積み重ねが後の大きな成果となるのです。

 

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