下請け企業の社長として生きる“覚悟”
『これからの時代、勝ち残る企業になるためには脱!下請けですよ!』
全国で活躍する、見るからに“やり手”の若手コンサルタントにそう言われたんですが・・・。60代後半の経営者様から、少し困惑した様子でご相談をいただきました。
最近は、企業も個人もちょっとしたブランディングブームとでも言いましょうか、自分らしさを出して行かなければ生き残れない!そんな風潮があるように感じます。
私共H&Cブランディングマネジメントが提唱するブランディング営業も、極めれば「らしさの追求」に辿り着くのかもしれませんが、少しニュアンスが違うなあと思うのです。
先ほどの社長様のお話しにもどると・・・
「私はこの道30年以上、下請け会社の社長をやってきましたがね。そりゃあどれだけ悩み続けたことか。自社製品の開発、納期や単価に振り回されない仕事って何なんだ?って。でも、これしか生きる道が無かったんです。会社と、家族と、社員やその家族を守るには、下請けという生き方に徹し、常に親会社をまっすぐに見上げて、納期をまもることが第一だったんでね。でも、信念はあるんです。世のため人のために生きる、人様のお役に立つように生きるという信念です。」・・・と。
私たちコンサルタントとは、このような“信念の人”に対してコンサルティングを行うプロフェッショナルであり、私自信の覚悟が試されているんだ…そう改めて実感した瞬間でした。
自分らしさ・自社らしさとは、その人の心に照らし合わせた「自分(自社)にしかできない信念の見える化」であると私は考えています。
大切な人を守りたい一心で積み上げてきたこれまでの仕事の数々を、単に経験や実績に終わらせるのではなく、それを生かせる分野はどこで、それを喜んでくれるお客様は誰で、どのように未来に貢献できるのか?具体的に目に見える形にしてこそ、“刺さる営業ツール”となり、自社の思う方向へ打って出る営業体制が出来上がるのです。
脱!お願い営業のための体制づくり…決して容易なことではありませんが、とてもワクワク楽しいものですよ。
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