パソコンが苦手なカウンセラーが陥る憂うつ対処法
「開業前はワクワクしていたけど、開業後は不安で行動できなくなってしまいました」
「開業して数ヶ月頑張ってきたけど、体調が悪くなってしまって・・・」
セミナーでお会いした方や私のコンサル生さんの中には、開業後に気持ちが滅入ってしまったり、体調を崩してしまったりすることがあります。
私もかつて、憂うつ状態からなかなか抜け出せなかった経験がありますので、よくわかります。
なにかを始めようとする時、人は気持ちが浮き立ちます。「ああしよう」「こうしたい」と企画を練っているとき、未来を自由に想像しているとき、人は力がみなぎってきます。
私なんか、割と単純な方なので、すぐに有頂天になっていました。ワクワクしながら理想の未来像を思い描くとき、「自分ならできそう!」と一気に自信が最高にあふれだすのです。
でも、そのポジティブな気持ちは長続きしませんでした。
いざ、実際に行動する段階になると、突如わからないことが出現して、すぐに壁にぶつかってしまうのです。
「パソコンが思うように動いてくれない。故障かな?」
「SNSの設定がわからない」
そこで立ち往生してしまうことも度々ありました。
「はたして自分はやっていけるんだろうか」と、一気にテンションがおちてしまいます。
こんな感じで15年以上パソコンとは付き合っているわけですが、今でも苦手意識がありますし、新しいSNSが登場すれば、その都度四苦八苦しています。
以前は、苦手なものが現れると、そこで何週間も、ひどいときは何か月も立ち止まっていました。でも今は違います。苦手意識は拭い去れませんが、ちゃんと動けるのです。
いったい何が変わったのでしょうか?
苦手意識を抱えながらも前に進めるようになったのは・・・
パソコンやSNSのことを《たかがツールだ》と思うようにしたからです。
以前の私は、「パソコンの簡単な操作もわからない自分を知られたくない」「SNSの始め方がわからない自分なんて・・・」と妙に恥ずかしかったんですよね。
パソコンが得意な人が目についてしまって、自分のレベルの低さに対して、コンプレックスを過剰に抱えていたのです。
それが「たかがツールだ」「単なる道具だ」と思ったことで、とたんに気持ちが楽になったのです。
やったことないものは、わからないのが当たり前だと開き直りました。
もちろん、ただ開き直るだけで行動しないままではいけませんので、現時点でどんなことができるかをリストアップしてみました。
- PCにくわしそうな友人に助けてもらう
- PCを購入したメーカーの有料サポートに入る
- 本屋で参考書を買う
- パソコン教室に通う
- ネットで調べる
少し考えただけでも、行動の選択肢は結構ありそうです。
実際に、そのすべてを試してみました。そうすると、ちゃんと前に進めるようになるのです。
立ち往生していて憂うつだった気持ちが、行動することで晴れてきました。
苦手意識やコンプレックスを抱えていて、最終的には「もう自分には打つ手がない」と感じてしまうことで、人は憂うつになってきます。
でも実際には、打つ手が全くなくなるということはありえません。視野を広げれば必ず打開策はあるのです。
「打つ手がない」と感じる時は、たいてい一人の殻にこもっている時です。
大事なのは、「たかがツールだ」と割り切ること、そして「一人の人間ができることはたかが知れている」ということをしっかり意識することです。
苦手なものがあっていいのです。苦手なものは、得意な人に助けてもらえばいいのです。助けてもらっていても、得意にはならないかもしれませんが、それなりに扱えるようにはなってきます。
「全部自分で乗り越えなければ」と考え、苦手なものまで背負うと、心身ともに耐えられなくなってしまいます。
「助けて」が言えないことで、本当はもっと上手くやれている人なのに、才能が埋もれてしまっているのです。とてももったいないことだと思います。
苦手なものを一人で克服しようと思わずに、色々な人に支えてもらい、自分が得意なものをどんどん伸ばすようにしていきましょう。
そうすると、苦手意識からくる憂うつで苦しむ時間は減ってくるはずですよ。
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。