残念な幹部になっていないか?
少し前の話になりますが、紹介者とともに某企業に訪問したときのことです。企業側は社長と幹部が応対したのですが、何とも不思議な感覚を受けました。
「この会社あぶないな・・・」と頭をよぎったのです。
社長はすごく気さくな態度で饒舌に状況を話してくれたのですが、幹部は腕組みしたままでほぼ黙ったまま。不遜な態度でした。その後すぐにではありませんでしたが、2年後その会社が倒産したことを知りました。
来客に対して失礼な態度という思いもありましたが、幹部の「自分はそれなりの地位にいて仕事が出来る」という傲慢さが本人には気づかないうちに出ていたようです。
この場面に限らず、社長を含めて一定以上の役職の方に多いのが「自分はずば抜けて仕事が出来る」と勘違いしていることです。
いわゆる「化けの皮」が剥がれるのは転職をしてみれば分かります。たとえ同じ業種業態の会社に移ったとしても会社の文化は異なります。
培った歴史、代表者の性格から書類の保存方法、会計処理に至るまで似て非なるものなのです。
そこでは単なる一兵卒に戻ってしまうかもしれません。期待に応えられず代表者に嫌われるかもしれません。給料泥棒と仲間に蔑まれるかもしれません。実力は自分で判断するものではないのです。
前述の幹部も片意地を張らずに外部関係者の話を聞くチャンスと謙虚な姿勢であれば状況はきっと変わっていたでしょう。
知識・経験ももちろん大事ですが、それ以上に大事なのが単純に人と対話できるかどうかなのです。
御社の幹部はいろんな人と対話できていますか?
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