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億越えしたのに、なぜ、利益も給与もふえないか?

SPECIAL

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室

代表取締役 

同族会社の業績を、10億20億事業に成長させる「経営数値」コンサルタント。客数や客単価・生産性などの業績を現す数値と、財務諸表の数値とを統合させることこそ、同族企業の成長の根源であると、「儲かる社長が押さえるべき商売7つの数値の法則」として体系化。頼りになる指導と、評価が高い。

「なんだよ、税金払ったら、手もと資金がスッカラカラン!

社長借入がふえたって、結局俺の労働は、会社への奉仕になっているってことですよね、これじゃ、タダ働いているだけのたこつぼ労働者と同じ、子供が継がないというわけだ。」

決算というと、税理士先生から今年の売上・利益について決算書類の説明をうけ、納付書を渡され、期限までに支払って下さい、と言われる光景を思い浮かべた経営者が多くいらっしゃると思います。

「税金って、もちろん国民の義務、お金があれば払うけど。無いよ、お金が無いのに、納税なの?」

言っても無駄だと思いながら、ついつい税理士事務所の担当者に愚痴ってしまうのが、税金です。

大手企業からの退職を期に、自営業を始めた社長さんがいます。

大手企業では、売上が最優先、さらに転勤・部下育成に気を使う日々でした。

故郷に住む高齢の父母を気にかけながらも、実際には年に数回会えるかどうか。

いっそ、田舎で出来る事をしよう。

そう決意しての、退職でした。

運良く、大手企業に勤務中に取得した資格を使って、事業を開始できました。

仕事に理解のある伴侶を得たこともあり、仕事に没頭。

食べるためには、事業拡大です。

従業員を雇い、営業車両をふやし、設備をふやして、やってきました。

両親のため、家族のために、頑張って稼がなければ、そう思って退職し、事業を拡大してきましたが、ふと、大手の方が楽だったと振り返る事があります。

大手企業では、手取りの収入で暮らすことさえ考えれば、平穏な生活が出来ました。

しかし、自営業は、明日の売上が無ければどうしようと不安が常につきまといます。

従業員の給与も、車両のガソリン代も、事務所の家賃も、みんな明日の売上次第。

だから、休めない。

従業員が休んでも、自分は休めない。

従業員を休ませるために、自分は休めない。

年に2回、やっとの思いで休暇をとるので、この日は自分のために使いたい。

旅行がしたい。

家族は?日常生活で会話のないお父さんには、ついてこない。

子供達に、「お父さんは頑張って仕事をしている」と言いたいのだけれど、口から出るのは自慢だったり、従業員の愚痴だったり。

話し始めると、子供の顔が暗くなるし、子供の顔色で、自分も暗くなる。

家族のために稼いでいるのに、、、、、

さらに、会社勤務時代には考えなかった難問が、お金の事、税金の事。

事業を始めて数年は、収入が少ないから、自分の給与はほったらかし。

個人のお金は、法人のお金でした。

税金も同様です。

当初は、売上が少なかったこともあり、本当に小額の納税でした。

しかし、消費税の税率が上がるにつれ、納税額は、“順当に”高額になりました。

「消費税は、預かり税です。預かったモノは返しますよね、これで返します。」

と、税務署から、消費税の納付書を渡されても、、、、

だったら、税務署職員が預かりに行けよ、それで給与もらっているのは君たちだろ。

なんて、減らず口をたたきたくなる。

給与から徴収する社会保険税も、源泉所得税も、住民税も、預かって払うだけと言われますが、月末に支払う金額はやはり高額になっていきます。

経理を担当する奥さんは、遅れちゃいけないモノから支払います。

常に社長の給与は後回し。

未払が積もりに積もって、社長借入になっていきます。

一月一月はさほど高額でなくとも、数ヶ月貯めれば、一気に支払うのは、難しい。

大きな金額になると、借入金で購入するのと同じ原理です。

細かく分けないと、日々の現金では、支払っていけません。

働きずくめに働いているのに、自分の通帳に給与が毎月きちんと入ってこない。

なのに、社長であるオレがお金を会社に貸しているという。

普通に儲かっていると実感出来る企業になりたい、社長さんはそう思いました。

そこで社長さんに質問です。

  1. あなたは、いくらの売り上げと利益がほしいですか?
  2. 売上が上がり、利益がふえたと社長さんが分かるのはなぜですか?
  3. 実際にその利益が分かる客観的証拠はなんですか?

 

経理のプロとして、社長さんにお伝えしたことがあります。

目標を決めないと、利益は出てきません。

もちろん、何となく利益が達成される事は確かにあります。

ですが、何となく売上・何となく利益は、そのうちに消えていきます。

なぜなら、何となくは、再現が出来ないのです。

何度も繰り返し試行錯誤してマニュアルにすると、再現ができ、利益がでます。

社長が望まない高い目標を達成する従業員は、その職場にいられなくなります。

社長の役目は、大きな目標を掲げることなのです。

目標を決めるから、方法が考えられるのです。

次に、利益がふえたと分かる事は何でしょうか?

それは、現金・預金通帳の残高が増えることです。

お金が増えることで、目標達成が実現していると分かるのです。

普通に儲かっている企業とは、会社の預金残高を、月商の6ヶ月分にする会社です。

みんなでわたれば怖くない的「安全という幻想」経営では、先行き?不安です。

社長さん、御社は、目標利益、手もと資金の基準を持っていますか?

手もと資金をふやすには、基準を持つ事が、始まりです。

 

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