チェーン店経営で「儲かる」と「儲ける」の違い
「うちも人時管理のオペレーションを真剣にやらないといけないと思ってる。何ができるのかを知りたい」あるチェーンの社長からのご相談です。
-----店の作業は個人に委ねられてます。その個人の労働力を集めて 最終的な売り物に繋げる仕組みです。
チェーン店によっては、店長含め5人ぐらいの専門ショップもあれば、200人ぐらいの大型店もあります。
うちは人数が少ないから関係ない、ではなくて、むしろ少ないからこそこの管理が重要なのです。
特に、アルバイト社員が殆どのところほど、店によってやり方がまちまちです。
店長が変わるたびに、やり方も変わります。仕事の速い人や遅い人もいます。
こういった状況で、無駄なく効率的に仕事が 引き継がれているものなのか?
この課題を解消するために、作業毎にやり方手順を決め 作業指示に落とし込んでいくのが人時管理のしくみです。
今後、人口減で売上は減り、労働者の減少により人件費は高騰し施設維持費も上昇します。
このままいくと数年で、店の維持は窮地に立たされます。
利益が残せないとういうことは、次期の戦略コストが生み出せず、成長が止まるということです。
チェーン店経営をやるならば、もうこのツールが使いこなせなければ、今後の成長戦略は無理ですよ。キッパリ申し上げてます。
商品陳列やレジの単純作業を標準化するとういう初歩的な使い方から、実際に接客販売にどれぐらい人時を配分すべきか?売上がとれるやり方をどう標準化すべきか?
その活用範囲は無限大といえます。
ところが、これを使いこなしている日本のチェーン店は本当に少ないのが実態です。
事例を集め理論を組み立てただけの、評論家コンサルタント方々の言うとおりにやってしまい 不幸にもうまくいかなかった企業もあります。
実際に効果を出しつつ、変革をさせていくには 決まった手順があり、「チェーンストアのノウハウ本」には記載されてません。
個人作業に関わることですから、逆に耳障りのよくない、泥臭いことや 厳しいことの方が多々あります。
私の考えは、チェーン店として出店したからには、こういったことを実践して、地域の生活者の利益になるモノを提供して結果的「儲かる」企業を目指すべきと考えます。
今 苦戦から脱却するために 目先の「儲ける」ことにだけのリストラや店舗撤退、業態変更しか考えない経営者は 今すぐ社長としてすぐ降板すべきと申し上げたい。
このように「儲かる」と「儲ける」には 大きな違いがあります、ひと儲けしようとおもったら決して儲からない。
しかし、地域の人の幸せと豊かさを願った、事業活動は結果的に儲かるものであります。
さあ、貴社では 人時管理を導入しただけで終わりますか?それとも、効果的な手法を手に入れ成功を選びますか?
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