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エンジニアの種類 「 開発型と設計型の違い 」

SPECIAL

メーカー専門の技術戦略コンサルタント

株式会社 ものづくり戦略研究所

代表取締役 

メーカー専門の技術戦略コンサルタント。装置を見るだけで、性能から不具合、余力まで判る事から、「装置のお医者さん」と称される。経営トップ層と設計・生産の現場を繋いで、儲かるものづくり、売れる製品開発を指導。

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「 エンジニア 」と、一括りにすると、どれだけの人口になるのでしょうか。
 しかし実際は、エンジニアにも、さまざまな専門があり、個性があり、興味があり・・・。

よって、なかなか同じタイプの人種を集める事は出来ません。

しかも、人に接するのが苦手な方が多く、表には出て来ません。

専門性の高い仕事で、しかも、「 人とコミュニケーションが苦手です。」
となれば、どのように扱えば良いか。難しいのは当然です。

そんな管理職の皆様に、ちょっとした区分を紹介してみたいと思います。

 

●思考に依る分類

大きく分けると、2つのタイプのエンジニアが居ます。

  • 開発型
  • 設計型

    このタイプを知らずに担当を決めると、プロジェクトの進捗に影響するだけでなく、企業の売上げはもちろん、損失に繋がるケースがあります。

例として、道路工事を想定してみましょう。

 

【 開発型 】 道を作るのは得意だけど、舗装は苦手

新しいことに取組むチャレンジ精神が旺盛で、未知なものに夢中になる傾向があります。さらに、小さな所に拘らない大雑把な所があるため、周囲の皆様に、若干、迷惑がられる所があります。

時には、糸の切れた凧となり暴走する傾向があるため、管理をしていないと、予算を無視して要らぬ事をし始める傾向があります。

少数派の為、理解されにくい傾向があり、組織の中で苦労している事が多いです。
「 エンジニア 」というイメージよりは「 アーティスト 」の気質が強く、好きな事に夢中になれる熱血派です。

 

【 設計型 】 道を作るのは苦手だけど、舗装は得意

答えが無い所に足を踏み込むのはとても怖く、新しい事に取組むのは苦手です。
コツコツと、目の前のモノを整理していく事は得意なので、地道な作業に向いています。

答えが見えている所には、強みを発揮できるのですが、冒険をする事はしないため、新しいプロジェクトを担当させると、答えが見えるまで動かず、周囲を心配させる傾向があります。

殆どのエンジニアがこのタイプで、冒険を行わない慎重派の為、組織のリーダとして登用される事が多いです。
一つ一つ足元を固めていくことから、周囲に安心感を与える教育者向きです。

変化を好まない事から、立上ったプロジェクトを安定的に運営する役割を得意とします。

 

●専門に依る分類

上記の2タイプは、本人の興味から分類してみましたが、さらに、専門による思考の分類もあります。

全体最適が得意(全体像から必要な要素に分解する)

システムエンジニア、機械屋 など


 部分最適が得意(必要な機能を組上げて目的を達成)

プログラマー、ハード屋 など

 

これらの思考タイプがある事を認識して最適な役割と仕事を選ばないと、事業が立上らない事はもちろん、安定運営も出来ません。

営業や総合職など、さまざまな部門と異なり、専門分野や、技術の幅、深さ・・・。と、上記の向き・不向きが重なり、扱いの難しい職種です

要求している業務に解があるとも限らず、個人の能力に対する依存傾向が強いため、扱いを間違えると高い能力を持っている人を掘り起こす事なく去ってしまい、資産を失うことにもなります。

普段から、一人ひとりの言動を確認して、プロジェクトへの登用が必要です。
また、それらを見極める事が出来るマネージメントスキルも必要になります。

事業で一番高い人権費ですが、投資しただけの予算が、企業の資産として積み上がるような事業運営になっていますか?

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