ビジネスに必要な「特許とノウハウの一体化」
私の一身上の都合で8月は本コラムをお休みさせていただいていましたが、また9月より再開いたします。
読者の方々にはご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、改めてご愛読いただけますようよろしくお願いいたします。
「後藤さん、今回はこの特許を売りたいという話もあるんですが、実際には私が今まで経験してきたことを含め、ノウハウと一緒に売りたいと思うんです」
これは、先日ある方がご自分の保有特許を売りたいというご相談に来られた際にその方がおっしゃった言葉です。
その方の特許の中身を拝読すると、特に明細書の中に、その方の今までご経験されてきたことの一端が記載されておりそれも特許が認められた理由の一つかと思い、いろいろお聴きしている中でのご発言でした。
法律上は、特許が認められる条件は「拒絶する理由がないこと」となっており、「特許に値すること」とは記載されていません。
これは、審査する特許庁からすると拒絶できるような理由を探す方が客観的な調査と判断ができるからですが、出願する側からすると「自分の技術やノウハウの一部が認められた」ということになります。
しかし、その技術やノウハウを他社や他人に譲渡やライセンスをする場合は、実際には特許に記載されていることだけでは事業化はほぼ不可能な場合ばかりです。
事業として立ち上げるには、特許に記載されていない独自のノウハウやコツも合わせなければなりません。
その方は、そのことを十分理解されて発言されており、できる限りの支援をして差し上げようと思います。
企業や他の方に使ってほしいのは、特許ではなくその裏に隠され、根幹をなしている「ノウハウ」や「コツ」なのです。
それも合わせることで、「本当の」その技術の価値が判断でき、価値を高めることができるのです。
あなたは「特許」だけを対象にビジネスしようとしていませんか?
あなたの持つノウハウも一体ですよ!
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