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第61号:ブランドを確立する上で最も大切なこと

SPECIAL

ミッションマーケティングコンサルタント

株式会社サンアスト

代表取締役 

これまで500社以上の支援から編み出した、顧客満足と収益の最大化を、同時に実現していく独自の手法「ミッションマーケティング」の創始者。飲食店、ホテル、住宅関連、サービス業、学習教育企業…など、お客様思考がなかなか利益につながらずに悩む経営者に、収益をもたらし大きな成長を実現させるコンサルタントとして評価が高い。

今年に入り、どの業界もますます成熟してきております。
先日もある喫茶業界の企業様から「コーヒー市場は完全に成熟しています。コーヒー市場で事業をおこなっていくことが本当に良いのかと悩んでいます」と相談を受けました。

確かに、コーヒー市場はコンビニエンスが参入したことにより、非常に厳しい争いになっています。さらに、スターバックスも店舗を増やしており、街の喫茶店さんは大きな影響を受けています。中小企業さんであれば、将来が心配になるのも無理はありません。

しかし、こうした現象はコーヒー市場に限りません。現代は、どの市場も寡占化の時代に入っています。ただコーヒーを売っているという「モノ売り」感覚では、生き残れません。

そんな時代に大切になってくるのがブランドの確立です。

市場が成熟していくと、商品、サービスに大差がなくなっていきます。そうなれば、自分たちの存在を、いかに好意的に思っていただけるか、というイメージづくりが重要になってきます。今は、商品やサービスの違いではなく、お客様からみたお店のイメージレベルの差が、業績に大きな差を生み出すからです。

とはいえ、ブランド戦略に取り組んだものの、うまくいかずに失敗に終わる企業も少なくありません。それは、ブランド戦略と謳いながら、ただ単にイメージ戦略しかやらなかったことが主な原因です。

ブランドづくりで大切なのが、自社にとって良質な顧客を創造することです。
自社、自店をどのようなお客様に利用していただきたいのか。そのお客様にどのような価値を提供していきたいのか、という具体的な計画を立て、その良質な顧客を取り込むことこそがブランド戦略において最も重要なことです。

客層の悪いお店でブランドの確立を実現できたお店は存在しません。
良質なお客様の存在こそがブランドイメージを向上させてくれます。
良質なお客様の存在こそが新たなお客様を引き寄せてくれるのです。

まずは、あなたのお店にとって良質な顧客とはどんなお客様なのかということを明確にすることから始めていきましょう。

 

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