第59号:儲かる仕事より、儲かる仕組みをつくることが大切
先日、あるお客様から介護関係の仕事を始めたいと思うが成功できるのでしょうかと相談を受けました。
これからの時代、高齢化社会になり葬儀や介護業界などは、確実に市場規模が大きくなっていくでしょう。しかし、これから伸びる市場だからといって、成功できるとは言えません。なぜなら、伸びる市場ほどたくさんの競合が参入してくるからです。
ですから、私はいつもこう答えています。「どの市場に行っても、成功もあれば失敗もあります」
「何をやるか」というよりも「どうやってやるか」ということの方が大切なのです。
今は、世の中の変化のスピードがとても早い時代です。そんな市場で生き残っていくには、お客様に選ばれ続けるための仕組みをつくることしかありません。
そのためには「変わってはいけないこと」と「変わらなければいけないこと」をしっかりと理解している必要があります。
変わってはいけないこととは、会社のミッション(存在意義)です。会社のミッション(存在意義)とは誰のどんな問題を解決していくのかということです。
お客様に選ばれ続けるためには、対象とするお客様を明確に決め、そのお客様の問題解決のために商品やサービスの向上に努め、顧客満足を追求し続けていかなければなりません。
伸びる市場ほど成熟のスピードが速くなっていきます。業界が成熟すると顧客のニーズも多様化していきます。しかも、顧客によって求められるサービスの質も大きく違います。その点においては、顧客(ペルソナ)を明確にすることで、その顧客のニーズの変化を的確にとらえやすくなります。顧客(ペルソナ)が明確に決まっていないと、多様化したニーズの全ての人に応えようとして、結果的にどんなお客様に対しても、そこそこの満足しか提供できなくなってしまいます。
これからのビジネスは、当たり外れではなく、収益を上げ続けていく仕組みづくりが欠かせないのです。
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