難しい大型不動産を、3割高く売却する極意
日常生活において、一般的に売り買いされる物には、大抵価格が決まっている物が多いと思います。
では、いつも皆様が口にしている身近な食料品に視点を置いてみましょう。
例えば肉や魚などは、収獲の時期や年によって変動=時価になっている事が常識となっていますね。
またミネラルウォーター1本を取っても、近所の自動販売機で売っている価格と、山頂の自動販売機の価格はイコールではありません。
では、この現象はなぜ起きるのでしょうか。
皆様もご存知のように、市場経済におけるサービスや品物の金額は、買う側が欲しい量(需要)と、売り手が売りたいと思う量(供給)のバランスで決定していきます。
つまり、肉や魚、ミネラルウォーターの事例は、この需要と供給によってもたらされている現象であり、ごく自然な現象と言えるでしょう。
以上の事を踏まえ、次にこれを“不動産の取引(価格設定)”に置き換えてみましょう。
例えば、駐車場を売却しようとした場合、多くのケースでは、相談を受けた不動産会社が先ず査定を行い、その査定額に基づいて売却価格を定めます。
そしてその査定額は、対象物件周辺の過去の取引事例などを参考にしながら算出されるのです。
そう、ここで賢明な皆様なら、先程の食料品の事例と照らし合わせ、この不動産取引のおかしな現実に気付かれたことでしょう。
“需要と供給のバランス”は、一体どこへ消えたのでしょうか。
その物件の価値を、いつ誰がどう感じるのか分からないのに、そもそもこの売却のタイミングで価格を定めてしまってもいいのでしょうか....?
(続きは次号へ)
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