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社員のストレスマネジメントに役立つ非公式コミュニケーション

SPECIAL

業績を伸ばす、アクティブメンタル体制コンサルタント

株式会社ココティアコンサルティング

代表取締役 

これまで2,500件以上の労働者のメンタルヘルス相談を受け、対応・解決してきたスペシャリスト。独自の「アクティブメンタル」体制構築で、多くの企業を支援する専門コンサルタント。中小企業が業績を上げ、持続的に成長、繁栄していくために必要な、社員が心身共に健康でイキイキ仕事に熱中し、能力を最大限に発揮できる職場環境を作りあげるオリジナルプログラムとして、いま大きな注目を浴びている。

社員がイキイキ・仕事に熱中する職場でのコミュニケーションには2種類あります。1つは、業務に関連したコミュニケーション。会議や業務に関するコミュニケーションです。立場も担当業務も異なれば、その管理者、実務担当者として、ある意味「ペルソナ(仮面)」を持って参加しています。

一方で、2つ目のコミュニケーションは、業務にあまり関係のないコミュニケーションのことです。非公式なコミュニケーションとも言えます。例えば、「会社が認めた社内のクラブ活動のコミュニケーション」、「通勤の沿線が同じ仲間で定期的に行っている飲み会でのコミュニケーション」あるいは、日々、喫煙室やカフェテリアなどで行われているコミュニケーションのことです。

実は今、非公式コミュニケーションが少なくなり、「つながる」という感覚を持てない職場は大変多いのです。先日もある人事責任者の方から聞いた話です。

「企画部のあるひとつの課は、仕事熱心な社員が多いことでも有名で、確かに優秀なメンバーが所属しているのですが、皆、まわりにお構いなして自分の仕事にだけ邁進しているんです。なので、なんだかギスギスしているというか。先日はとうとう、メンタル不調者が出てしまったのですが、上司を含め、そのことに誰も気づかなかったんですよ。」

ギスギスした職場。緊張感があるとも言えますが、上司や同僚が互いにサポートする風土がないと、組織としては脆いのです。

交流の場は、仕事上の立場を取り払って同じ職場で働く仲間の意外な一面を見ることができる、上下関係なしに「つながる」ことができる重要な場でもあります。このつながる場、非公式なコミュニケーションこそが、ペルソナ(仮面)をはずした会話が成り立つ場でもあり、リラックスした状態での関わりを生むため、メンタルヘルス不調などに気づくきっかけとなる場合も多いのです。

以前は会社が主催する「運動会」や「社員旅行」があった時代もありました。今では、しだいに少なくなってしまいました。確かにこのような一大イベントは、準備や実施に相当な労力や費用もかかるため、復活させるにはリスクも伴います。ですが、このような一大イベントを主催するという方法ではなくとも、非公式コミュニケーションを活性化する方法はいくらでもあります。

ただ、このような交流の場、コミュニティづくりには手順というものがあり、経営者や人事役員がいきなり外部で得た知識をそのまま社内に実行しようとすると、ほとんどが失敗します。

つまり、社内に交流の場が育つための土壌づくりというのが必要なのです。そそも、普段から「問題解決型」のコミュニケーションが多い職場であれば、非公式なコミュニケーションへの抵抗も大きいものです。そのような場合、社内の抵抗勢力たるや凄まじく、さらには職場内に多大な混乱をもたらしてしま
う可能性すらあるのです。

大切なのは、経営者としてこの非公式なコミュニケーションの重要性と、そのための社内交流の場を作る、育てるための土壌づくりの大切さを認識し、手順を追って進めていくことなのです。

いきなり「今年度は、交流の場を作る」と宣言して、仕組みだけ作ろうとしても、社員の心が置き去りにされていれば、到底理解されるものでも、根付くものでもないのです。

さて、御社では非公式なコミュニケーションをする場がありますか?
 その重要性を認識し、正しい手順で導入していますか?

 

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