自社の知財活用にふさわしい専門家を探すということとは
「まだ日程は決まっていないんですが、ある方と今後の開発の進め方について打ち合わせをする予定なんです。出来たらその場に弁護士の先生にもご同席いただければと思うんですが、後藤さん、適切な先生をご紹介いただけますか?」
これは、ある会社でスタートしたコンサルティングにおいて、その会社の社長と支援している金融機関の方から依頼された内容の一部です。
その会社においても、最近になってある弁護士の先生に指導いただいているようなのですが、東京在住ということでなかなか気軽にかつ頻繁にやり取りができないことをお悩みのようでした。
私からは、大阪にいる優秀な弁護士を紹介できる旨お約束し、コンサルティングをスタートさせました。
さて、今回テーマとしている「知財活用における専門家の活用」ですが、皆様は適切な専門家を選び、活用されているでしょうか?
これは他の方から聞いた話ですが、中小企業の経営者の中には、今付き合っている専門家との相性が合わないとか、専門家を探すつてがないとか、いくつか共通の悩みがあるようです。
知的財産の活用には、知的財産に関する専門的な知識や経験も少なからず要求されるため、専門家の支援と協力体制を作ることが不可欠です。
その際、どうやって専門家を選ぶのか?
基本的には、以下の6つの視点で選ぶべきです。
- 頻繁にやり取りができる地域にいるかどうか(SNSを使ってやり取りもできますが、やはり重要な案件は直接会って打ち合わせしないと真意や想いは伝わりません)
- 自社の専門領域に熟知しているか
- 中小企業の方を向いて仕事をしているか
- 適切な料金体系を有しているか
- 知的財産に関する最新情報を常に発信してもらえるか
- 経営者との相性が合うか
この中で、最も重視するところは?と聞かれたら、私は間違いなく「6.です」と答えます。
結局、ウマが合わなければいくら適切なアドバイスをしても経営者の耳には入ってこないからです。
簡単に書いていますが、実際に上の6つの条件を全て満たす専門家を探すのが難しいことも事実です。
「縁」でしかないかもしれません。
では、その「縁」をどうやって作るか?
これは、情報の受発信、人と会う機会を数多く作るしかありません。
その中から、ふさわしい専門家が現れるのです。
もし今、「うちはまだ知的財産を使いこなせていないな」とお感じであれば、上の6つの視点を参考に、専門家を探して見られたらどうでしょうか。
「縁」は作るものです!
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