幹部育成をするプロジェクトのありかたとは
「先生、ようやくわかりました。これは 手順通りにやりませんと 定着しないことが、いやあ~奥が深いですね。」
実際に、店舗オペレーションの仕組みを変え、生産性を上げている、チェーンの社長の一言です。
そもそも、お店のすべての作業は、繋がっていますし、それを活かす人員に限りはあります。
特定の見える部分だけを 競合店からマネして、手間をかけても、利益を増やすことが出来なければ、維持できません。
個店力最大化とは、部分的な赤字業務項目を見直し、儲かる業務にリアルタイムで人を再投入させていくためのものです。
そういった、仕組みをつくり プロジェクトとしてそれを運用できる人材を増やすことで、企業として変化への対応力が、鍛えられるわけです。
先の企業も、そういうことを見据え、中期目標を掲げ、システムや設備投資、人材投資のための潤沢な資金づくりをしっかりしたい、ということでセミナーに社長が参加されました。
システムや設備といったものは、すぐに買って取り付けることはできても、人材の育成はすぐに買うことはできません。
課題を設定し、それを達成させるステップを作り、その進捗状況の確認をしていくわけです。
約8カ月くらいですが、この期間が、長いかどうかはさておき、感覚的には実に早く感じるものです。
光陰矢の如し、といいますが、「光」は日、「陰」は月の意から、「光陰」は月日が放たれた矢のように、あっという間に過ぎていきます。
経営では、一筋の光が見えたと思えば、次の瞬間、暗闇の中で立ち止まるコトの連続です。この場数の経験し、抜け出す方法をどう見つけ出すか?そこから浮上するリズムをいかに作りだしていけるか?
社長であれば、1000に1つ成功から、次の一手を見出すことは得意であっても、社員には、中々そういう業務を仕切る場が少ないことから、次期経営者が中々育ちにくいものといえます。
何かしらのプロジェクトを通じて、新しい成長戦略を切り盛りしていくのが、最も効果的なのですが、間違えては、いけないことがあります。
そこでは、社長判断を必要とする、企業の要となるプロジェクトをやるということです。
小さくまとまるようなプロジェクトは、時間とコストのむだと断言します。
例えば、売上、集客とか、売場づくりとか、商品づくりとか、接客とか、最近では残業ゼロといったものまであって、このような一見効果がありそうに思える、部分的なプロジェクトはやればやるほど、がんじがらめとなり効果が出ないだけでなく、逆に人時コストが膨れていきます。
特に、どこの企業でもやってるようなことであれば、すぐにマネされ、追いつかれてしまうリスクがあるということは、社長であれば、お気づきのことと思います。
やるべきことは、店舗がいかに5年10年と長期的に稼ぎ続けることができる仕組みを根本的につくりあげていくか?をテーマとすることです。
メンバーは多少粗削りであっても良しとし、それは尖ったところがあるからこそ、伸びる要素があるわけです。
彼らが、今までできなかった社内の厚い壁を突破し、企業変革の力となっていきます。
まずは、プロジェクトとして、月に一回集中的に準備していくことで、課題解決するためのリズムをつくっていきます。
プロジェクトが動き出し、軌道に乗りはじめますと、すぐに必要となってくるのが、数値データーが揃うシステム投資です。
新たな指標を出すのに、プロジェクトメンバーが、エクセルシートに数値を手入力しているようでは本末転倒です。
理由は、コストの中で最も高いのが、人が関わる人件費だからです。
人間がやるより早いシステムであれば、即座に導入してかなければ、膨大な作業によって思考停止し、プロジェクトが頓挫してしまうという、手痛いしっぺかえしを被りかねません。
詳しくは、セミナーで伝えておりますが、
- 方向性を決め成長の仕組みをつくる。
- プロジェクトで幹部を育成する。
- 戦略投資をして回収をする。
この一連の流れをプロジェクトではやっていくわけですが、それが自社の経営方針と合っているかどうかは、社長しか判断ができません。
そういうことから弊社のセミナーには、基本的に代表権のある社長が参加されます。
さあ、貴社では、長期安定成長させる来期戦略プロジェクト、もう構築されましたでしょうか?
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