なぜ、後継社長こそ「財務戦略」が不可欠なのか?
同族会社の後継社長であれば、誰しも一度は、このような想いを抱えたことがあるのではないでしょうか。
「目隠し運転で、高速道路を走っているような感じがする・・・」
「なぜ、事業は順調なのに、いつもお金が残らないんだろうか・・・」
「いつも銀行の目を気にしてばかり。どうしたら自由な経営ができるのか・・・」
当社は、同族会社のオーナー社長、二代目や三代目などの後継社長専門の財務コンサルティング機関ですので、全国より多くの社長さん方がご相談にお見えになられます。そして、その中でも、特に、二代目・三代目などの後継社長からのご相談が大変多いのも特徴です。
それは、なぜでしょうか?
たとえば、創業社長の場合は、まず社長になって、そのあとに資産や負債、社員やその家族、取引先などの利害関係者が事業の成長とともに増えていくという流れになります。したがって、経営者としての自分自身の成長とともに、徐々に背負うものも増えていくという構造になっています。
それに対して、後継社長の場合は、そうはいきません。
後継社長の場合は、創業社長と違って、社長に就任したその瞬間から多くの資産や負債、社員やその家族、取引先などの利害関係者を背負っての船出になります。つまり、後継社長の場合は、創業社長と違って、社長になったその瞬間から、待ったなしに大きな責任が両肩にズッシリとのしかかっているのです。
したがって、後継社長は、社長に就任する前に、事業永続のキーポイントとなる「財務」を知り、財務中心の会社づくりをしていかなければ、最悪の場合、会社を潰してしまうことになりかねないのです。
会社が潰れてしまえば、社員やその家族、取引先や利害関係者などの生活を脅かしてしまう事態になりかねません。だからこそ、後継社長は、事業永続のキーポイントとなる「財務」を、社長就任の前に知っておかなければならないのです。
創業社長、後継社長問わず、強く永く勝ち残っている社長は、事業永続のキーポイントは「財務」であることを確実に知っています。5年、10年という長い時間軸の中で、自社の地位をより確固たるものにするために、自社の財務戦略を持ち、社長自らの意志と決断で会社の未来を創るという発想を持っているのです。だからこそ、強い財務に磨き上げることができるのです。
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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