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復職者支援で職場が疲弊していませんか。成功の秘密とは

SPECIAL

業績を伸ばす、アクティブメンタル体制コンサルタント

株式会社ココティアコンサルティング

代表取締役 

これまで2,500件以上の労働者のメンタルヘルス相談を受け、対応・解決してきたスペシャリスト。独自の「アクティブメンタル」体制構築で、多くの企業を支援する専門コンサルタント。中小企業が業績を上げ、持続的に成長、繁栄していくために必要な、社員が心身共に健康でイキイキ仕事に熱中し、能力を最大限に発揮できる職場環境を作りあげるオリジナルプログラムとして、いま大きな注目を浴びている。

「うちの会社では徹底したメンタルヘルス対策をやっています。休職者も無事に復職を果たした今、メンタル不調者はほぼいないと思います。」そう自信満々に発言されたのは、ある人事担当役員の方。

確かにメンタル不調者が休職した場合、しっかり安心して休んでもらえるよう環境を整え、復職にあたってもその手順など、きちんと制度を整えられているのです。メンタルヘルスに大変理解があり、社員への配慮もある会社だという印象を持ちました。

復職したての場合は、体調が不安定になりやすく、休職前の状態に戻るまでに時間が必要なことが多いものです。そのため、復職者本人も、その上司も同僚も部下も、互いに気を使い、気疲れしてしまうということは本当によくあります。

この、仲間同士で「気づかい」してしまうという状態は、一見、相手を思いやっているように見えますが、実はチーム全体を萎縮させてしまっているのです。復職支援の制度が整っていたとしても、チームの気疲れやギクシャク感を排除することが出来なければ、チームとして本来の力を発揮するのは無理だということです。

ところが、多くの会社では、復職支援の制度を整備したところで終わってしまっています。不調になって休職していた「個人」が元気になり復職することができた。良かった良かった、ということで「個人」の問題としてとらえられているからです。

実は、復職者を迎える職場の理解と対応こそが、メンタルヘルスの再発予防には欠かせないのですが、このことに気づいていない経営者、人事責任者の方がたくさんいらっしゃいます。なぜなら、「メンタルヘルスは個人の問題ではなく組織の問題である」ということが腹落ちしていないからです。

そのため、現場では、パフォーマンスが低下したチームメンバーの仕事をフォローするにあたり、特定のチームメンバーにのみ負荷がかかってしまうということがおこります。

本来ならチーム全体で、互いにフォローし、フォローされるという関係性が求められるのですが、この「関係性づくり」は、そう簡単にできるものではありません。

「自分はこれだけやっているのに、他のメンバーは全くやる気がない。一所懸命やっているのがバカバカしくなってきた。」などということも起こります。つまり、チーム内で、個人の「やる気」を当てにしていては成り立たないということです。

一方で、チーム全体がイキイキ働き、互いに助け合っている職場においては、チームメンバーの一人がなんらかの事情によりパフォーマンスを発揮できない状態になると、そもそもメンバーを支え合うカルチャーが根付いているため、チームとして対応しようとします。

というのは、メンバーが休職するなど、一人が欠けることでチームにどれだけの影響が及ぶのかをしっかり理解しているので、それを事前に防ごうと早いうちから手を打つのです。「見て見ぬふりをする」とか「放っておく」ということをしないということです。もちろんそれには、管理職が日々、それぞれのメンバーの仕事の内容を把握し、しかもそれが適切にチーム内で共有されている必要があります。

そして、仕事内容だけではなく、「やる気」を見える化する、その「やる気」を実行した結果を評価する「仕組み」を持っています。「やる気」という個人の感情のみを当てにしてしまうと、どうしても不公平感を感じるメンバーが出てしまいます。だからこそ、支え合う、認め合うための「仕組み」を作るのです。

さて、御社ではメンタルヘルスを組織の問題と捉えて対処していますか?
チームが互いに支え合い評価される「仕組み」が整っていますか?

 

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