知財活用の仕組みが組織を作り、人を育てる
先日、とある会合にてある超有名食品会社の会長様のご講演を聞く機会をいただきました。
私自身は中小企業の支援をさせていただいている関係で、「中小企業にも活かせること」という観点で講演を拝聴していましたが、その講演の中で、「社内を変えるには、仕組→組織→人 の順番に変えていかねばならない。多くの企業は人から変えていこうとするが、それでは必ず失敗する」というお話がありました。
また、「企業には厳しさと温かさが必要である。厳しさとは社員に成果を出させること。温かさとは成果が出る仕組みを創り、環境を整えること」というお話もありました。
この話は、大企業だけでなく中小企業にも充分当てはまり、経営者が取り入れるべき
考え方だと思いました。
中小企業では、よく「いい人材が入ってこない」「人が育たない」という声を現場で聞きます。しかし、それはその人のせいなのかというと、実は「いい人材が入ってこれない仕組」になっていたり「人が育たない環境」になっていたりしているのが根本的な理由です。
知的財産の活用についても同じです。開発型企業で、先進的な技術やアイデアを活用して開発を進めるために「知的財産」は欠かせないものです。また、知的財産の活用ができる人材も必要です。しかし、そのような人材を育てるには育つ仕組みと環境ができていなければなりません。いくらいい「種」でも、その種から芽が出て育ち、いずれたくさんの美味しい「実」をつけるためには、「仕組」(育成計画とその実行)と「環境」(土、肥料、日光、水など)が必要であるのと同じです。
御社では人が育つ「仕組」と「環境」ができていますか?
単に社員に厳しくしているだけでは育ちませんよ!
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